1.2 超音波厚さ計の利点
超音波厚さ計は、さまざまな一般的な製造や稼働中試験用途において機械的および光学的測定技法よりも多くの利点を提供し、品質管理、信頼性、状態監視を費用効率よく、また使いやすく支援します。
• 片側からの測定：超音波厚さ計は、パイプ、タンク、管、容器、中空鋳造品、大型金属やプラスチックシート、およびその他の内部表面にアクセスできない、またはアクセスしにくい試験片の片側面へのアクセスのみを必要とします。
• 完全に非破壊：部品の切断や断面加工が不要なため、金属くずも出ず、人件費の節約になります。
• 高信頼性：最新のデジタル超音波厚さ計は、高精度、再現性、信頼性を備えています。
• 汎用性：適切な厚さ計設定を行えば、金属、プラスチック、複合材料、グラスファイバー、セラミックス、およびゴムなどのあらゆる一般的なエンジニアリング材料の測定が可能です。 ほとんどの厚さ計では、複数の用途設定で事前プログラムが可能です。
• 広い測定範囲：超音波厚さ計では、材料、探触子の選択により異なりますが、最小0.08 mm（0.003インチ）から 最大635 mm（25インチ）まで広い範囲の 測定が可能です。 分解能は最大0.001 mmまたは0.0025 mm（0.0001インチ）です。
• 使いやすさ：超音波厚さ計測用途の圧倒的多数では、わかりやすく事前にプログラムされた厚さ計設定が使用され、必要とされるオペレーターの操作はわずかです。 当チュートリアルでは多数の高度な技法と難しい測定について検討していきますが、ほとんどの場合、超音波に関する上級トレーニングは必要ありません。
• 瞬時の応答：測定は通常、ポイント当たり1～2秒しかかからず、デジタル表示です。
• データログおよび統計分析プログラムへの対応：ほとんどの最新のハンドヘルド厚さ計には測定データ用の内蔵ストレージの他、USBまたはRS232ポートがあり、コンピュータに測定結果を転送して記録管理やさらなる分析ができるようになっています。
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