COBRA手動スキャナーは、OmniScan PA探傷器に接続して小径パイプの円周溶接検査を行います。 COBRAスキャナーには2個までのPAプローブを装着でき、外径範囲0.84インチ~4.5インチまでのパイプを検査します。
薄型設計のため、パイプ周りの隙間が狭くても探傷できます。 他のパイプ、サポート部材、構造物などの隣接する障害物がある場合も、12 mm(0.5インチ)の隙間があれば設置できます。 バネ式取り付け構造採用により、複数のリンクを使用して直径の異なる炭素鋼やステンレス鋼のパイプにもしっかりと固定することができます。 この独特な構造により、パイプの片側からスキャナを取り付けて探傷できます。COBRAスキャナーはパイプの周りを滑らかに回転するエンコーダーによって、精度良くデータ収集することが可能です。 1回のパスで溶接部全体を検査するように、最大2つのフェーズドアレイプローブを装着できます。 パイプと部品の間を接合している溶接線の検査では、1つのプローブで片側のみを探傷するようにスキャナーの構成を簡単に変更できます。
オリンパスのソリューションは、秀逸な集束性能を備えた薄型フェーズドアレイプローブを使用し、薄肉パイプの小さな欠陥の検出能力を向上させています。 スキャナーが対応可能なパイプ径に合わせて設計された薄型ウエッジも用意しています。 COBRAスキャナーは、一定の圧力でパイプに強く接触するため、パイプの円周全長において良好なUT信号と確かなエンコーディングが可能です。
COBRAソリューションは、用途に応じてさまざまなプローブに対応しています。 フェーズドアレイ 、TRLデュアルリニアアレイ、およびTOFD超音波探傷技法の実行には、以下のプローブオプションを使用できます。
このソリューションでは、ビームの最適な集束性能を備えた薄型フェーズドアレイプローブを使用することにより、薄肉パイプ内の小さな欠陥の検出能力がさらに向上します。 |
COBRAスキャナーは、パイプと他部材との溶接部の検査用に構成することもできます。 |
TOFD探傷用のウエッジもあります。 | A25デュアルリニアアレイ(DLA)プローブシリーズは、パルスエコー法のA15プローブでは検査できないオーステナイト材の検査向けに設計されています。 |