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超音波フェーズドアレイ チュートリアル - 目次

校正と標準化

校正方法: フェーズドアレイプローブの校正方法はさまざまです。ビーム形成は各振動素子の遅延タイミングの制御および各フォーカルロウ・シーケンスに依存します。そのため各フォーカルロウからのエコーを正常化し、フェーズドアレイプローブの振動素子間の感度のバラツキおよび異なる屈折角(異なるビーム路程)で発生するウエッジ減衰とエネルギー透過効率のバラツキの両方を修正することが重要です。全検査シーケンスにわたるウエッジ遅延および感度の校正は、鮮明な画像の表示が可能となるだけでなく、フォーカルロウに関係無く測定および欠陥サイジングも可能となります。オリンパスの超音波フェーズドアレイ探傷装置は全てのフォーカルロウの校正を行います。


フェーズドアレイ用TVG/DAC: 欠陥サイジング手法としては、DAC曲線や伝搬時間に応じた補正ゲイン(TVGもしくはTCGとよばれる機能)を使用するA-スキャン振幅レベルを評価する方法が一般的です。これらの方法は伝搬時間に応じた補正ゲインによるか、または距離の関数として同一サイズの反射エコーに基づき基準曲線を描くことによって、材料の減衰作用およびビームの拡散による超音波の減衰を補正します。感度校正の場合と同様に、超音波フェーズドアレイ探傷装置には指定したフォーカルロウ全体にわたって複数ポイントでTCGの構築が可能なものがあります。さらにこれらの超音波フェーズドアレイ探傷装置では、画像をいつでもTCGからDACへの切り替えができます。この結果、セクタースキャン用には複数角度で、リニアスキャンではどのバーチャルアパーチャーでもサイジングカーブの使用が可能となります。

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