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渦流アレイチュートリアル

基本概念

渦流アレイ(ECA)と従来方式の渦流技術(EC)の基本原理は同じです。コイルに交流電流を流すと磁界(上図の青色で表示)が発生します。このコイルを導電性素材の表面に近づけると、素材中に反対方向の交流電流(渦電流、上図の赤色で表示)が励起されます。素材中に欠陥が存在すると、この渦電流(上図の黄色で表示)の流れる経路が阻害され、その結果、生ずる乱れをコイルが測定します。

渦流アレイ(ECA)技術は、並列に配置した複数の渦電流コイルを電子的に制御します。特殊なパターンで渦電流コイルを多重的に動作させてデータ収集を行うことにより、個々のコイル間の相互インダクタンスを回避します。従来方式の渦流探傷技術の大部分はECA検査でも再現することができます。シングルパスで広い範囲を探傷可能であることと、高度な画像作成機能を備えていることから、ECA技術は極めて強力なツールであるばかりでなく、検査時間の大幅な短縮という点でも大きな効果を発揮します。

渦流アレイ(ECA)検査の重要な特長:

  • 広いエリアを、分解能を損なうことなしに一つのプローブでスキャン可能
  • プローブを動かすために複雑な装置などを必要とせず、多くの場合、単純な手動スキャンで対応可能
  • C-スキャン画像の利用による、きず検出とサイズ判別能力の向上
  • プローブを検査対象の形状に合わせてカスタマイズすることにより、複雑な形状の検査が可能
  • OmniScan MX ECAは、ブリッジあるいは送受信モードで32個のセンサーコイル(外部マルチプレクサーを使用すれば最大64個まで)を制御できます。1度の検査で複数の周波数(20Hzから6MHzまでの範囲)を同時に使用可能です。

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