レーザー顕微鏡による微細形状測定
紙箱のジッパー
1. アプリケーション
日ごろ私達が食べている菓子類で、紙製の箱などに包装されている商品は数多く見かけます。その商品には開封エリアにジッパーと呼ばれる切り込み加工が施されていることがよくあります。開け口を起点に引っ張るとその切り込みに沿って簡単に開封し中身を取り出すことができます。そのため開封の際、開封エリアのみが綺麗に破れるようにするためには、その切り込みの深さや角度の管理は重要です。
2. オリンパスのソリューション
オリンパスの3D測定レーザー顕微鏡LEXTは、共焦点光学系により焦点の合った高さ情報のみを積層させてゆくので、凹みの大きな切り込み箇所でも高精度な3D形状が再現できます。高N.A.の専用対物レンズと405nmの半導体レーザー性能を最大限に引き出す専用光学系により、落ち込んでいる斜面形状も綺麗に取得できます。また光学顕微鏡としての機能も併せ持っているので、3D取り込みと同時にカラー像を取り込むことで切り込み形状にパッケージの色情報を重ね合わせればより視覚的効果も高まります。こうしてLEXTで得られた測定結果は、切断する側の刃の寸法調整にもフィードバックされ、さらに消費者にとって開封しやすく、親しみやすい商品作りに役立ちます。
画像
(1) サンプル1
(2) サンプル 2
(3) サンプル 3