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NDT検査員にとってのOmniScan X3探傷器が持つTFMおよびその他の主な特長:カスタマーレビュー

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OmniScan™ X3フェーズドアレイ探傷器の公式発売に先立ち、オリンパスはInstitut de Soudure(フランスを本拠地とする溶接部検査グループ)のIS Expert部門に機器一式を貸し出して、検査員が試用する機会を設けました。 IS Expert部門は、新しい革新的な非破壊検査(NDT)法の開発を監督しています。

UT専門家がOmniScan X3をテストして評価

OmniScan X3探傷器を使用していくつかのラボ内試験を実施後、NDTエンジニアであり超音波探傷試験およびTime-Of-Flight Diffraction(UT/TOFD)の専門家であるManuel Tessier氏が、検査員にとって潜在力を最大限に持つ新機能についての見解を述べてくれました。 彼が強調したのは、マルチグループトータルフォーカシングメソッド(TFM)機能による利点、改善されたデュアルリニアアレイおよびデュアルマトリクスアレイプローブのサポート、画期的なAcoustic Influence Map(AIM)モデリングツールです。

以下に示すのは、 雑誌「Contrôles Essais Mesures(CEM)」の第69号からの抜粋です(フランス語から翻訳)。

Institut de Soudureの溶接部検査研究開発ラボにおける、OmniScan X3探傷器を使用したパイプのトータルフォーカシングメソッド検査

OmniScan X3探傷器のTFMイメージング機能をテストするManuel Tessier氏(Institut de Soudureラボ(フランス)在籍、UT/TOFD法のNDT専門家)


Manuel Tessier氏(Institut de Soudure(フランス)在籍、UT/TOFD法のNDT専門家)(写真提供は雑誌CEMより)

「私達はさまざまな標準試験片でTFMをテストできました。 その結果は決定的でした」

Institut de Soudureに在籍するUT/TOFD法のNDT専門家、Manuel Tessier氏は、OmniScan X3探傷器の発売前に新機能をテストする機会がありました。 以下は雑誌CEMとの質疑応答です。

CEM:Institut de Soudureのご在籍部門では、日常的にOmniScanを使用していますね。 その用途は何ですか。

M. Tessier:OmniScanは私達の標準機器です。 コンパクトさ、堅牢性、現場での信頼性の高さを評価しています。 全社員が機器の使用方法と補完ソフトウェアについてトレーニングを受けています。 Institut de Soudureでは、このタイプの探傷器を20台ほど所有しています。 その用途は溶接部検査、マッピングおよび厚さ測定、欠陥の特性評価、各種損傷の検出です。私が在籍しているIS Expert部門では、これらの機器を毎日使っていますが、(1つのプローブを使う)従来型の探傷法にも、TOFDとフェーズドアレイを組み合わせた全自動または半自動式の溶接部検査システム内にも取り入れています。

「OmniScan X3ユニットは、先進のプローブのおかげで興味深い状況を生んでいます。かなり特殊な用途に使用できるからです」

CEM:特殊プローブを使用した感じはどうですか。

M. Tessier:この探傷器はデュアルリニアアレイ(DLA)またはデュアルマトリクスアレイ(DMA)プローブとも組み合わせて使用しています。 OmniScan X3の特長の1つは、これらのタイプのセンサーを簡単にプログラミングできることです。 これはOmniScan MX2ではやや不便でした。プローブを駆動することはできても、プログラミングするのは容易ではなかったのです。 OmniScan X3ユニットは、先進のプローブのおかげで興味深い機会を生んでいます。かなり特殊な用途に使用できるからです。フォーカルロウ設定は大きな影響力を持っています。 設定を調整できれば検査を微調整できます。 プローブがユニットに一体化されているので、フォーカルロウパラメーターを機器で直接設定できます。この方法は、MX2ではごく限られた範囲でした。 私にとっては大きなプラス点です。

CEM:OmniScan X3で利用できるようになったTFMについてはいかがですか。

M. Tessier:TFMも待ち望んだ機能です。 それまでは、特に細かい分析用に、この探傷モードを持つ別の探傷機を使っていました。OmniScan MX2探傷器では必要なデータが得られなかったからです。 新しいOmniScan X3ユニットがあれば、HTHA欠陥の検出にほかの探傷器は特に必要ありません(現場に複数の機器を用意せずにすみます)。 私達はさまざまな標準試験片でTFMをテストできました。 結果は決定的でした。 私はマルチグループTFMのテストをもっと実施したくてたまりません。最大4つのグループを同時に使用できるのですから。 他の機器にはないAIM(Acoustic Influence Map)も、特に魅力を感じる機能です。 ビームをシミュレーションでき、指定したゾーンの潜在的な相互作用を確認でき、便利な上によい教材です。

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ホワイトペーパー:TFM Acoustic Influence Map


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スタッフ、ライター

Sarah Williamsは約10年間、放送業界で研究者およびコピーライターとして活動しています。ライターおよび編集者としてのスキルを活かし、Evidentの幅広い非破壊検査(NDT)ソリューションについて説得力のある、クオリティの高い原稿を提供しています。遠隔目視、マイクロスコープ、超音波、渦流探傷、フェイズドアレイなどの最新技術を取り上げ、世界各地におけるこれらの技術の活用や品質および安全性向上への貢献についても調査しています。ケベック・シティのオフィスに勤務し、パートナーと3人の子どもたちと共に暮らしています。

3月 19, 2020
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