ピストン
アプリケーション
ピストンはエンジンのシリンダー内を上下運動して、自動車が駆動する根本の動力を発生させます。シリンダー内をスムーズに動くために、ピストンの側面部(ピストンスカート)には適正な量の潤滑油を保持するためのオイル溝が形成されています。オイル溝が設計通りの形状に加工されているかを高精度で計測することは、ピストンの適切な摺動性を確保するために重要です。しかし、ピストンの形状は円筒状なので、その側面を顕微鏡観察しようとすると、ピストンを固定する冶具が必要です。冶具を使用すると全体の高さが高くなり、顕微鏡のステージに置くと、対物レンズがピストンにぶつかってしまうケースがあります。
オリンパスのソリューション
オリンパス3D測定レーザー顕微鏡LEXTは、210mmの高さのサンプルを測定できるタイプがラインアップされています。したがって、ピストンを冶具に載せたままで側面を測定することができます。
商品の特徴
- 最大サンプル高さ210mmまで観察測定できる本体をラインアップしました。
- 従来機種の最大4倍のスピードで測定できる高速性を実現しました。
- 優れた解像度(平面分解能0.12um)による高精度測定を行うことができます。
- スタートボタンを押すだけで高精度データが取得できるスマートスキャン機能によって、測定者によるデータのばらつきが無くなります。
画像
ピストン外観
オイル溝レーザー顕微鏡画像(対物レンズ20Xズーム1X)
LEXTにセットされたピストン
オイル溝形状測定