
フェイズドアレイ探触子の機能を理解する為には、その前に非破壊検査用に設計された従来型一振動子探触子と比較してみることがその理解に有効です。従来型探触子には様々なサイズ、周波数、ケーシングのものがありますが、多くの場合内部構造は共通です。通常は探触子の振動子は円盤型、正方形、あるいは長方形の形状をした薄い圧電セラミック(しばしばピエゾ結晶と呼ばれる)で造られており、電気エネルギーを機械的エネルギー(超音波振動)に、機械的エネルギーを電気エネルギーにそれぞれ変換します。圧電セラミックは損傷から保護する為、ウエア・プレート(耐摩耗板)、または音響レンズにより覆われています。また、背面にはパルス発生後に振動を抑える吸音材が使用されています。これらの部材は配線付きのケーシングに搭載されます。コンタタクト型、遅延材型、水浸型と云った一般的な探触子にはこの基本設計が採用されています。一方、二振動子探触子は通常腐食検査に使用されていますが、このタイプは以下の点で従来型一振動子探触子とは異なっています。 ①音響隔離面によって隔離された別々の発信振動子、受信振動子が使用されている、 ②バッキング材がない、③ウェア・プレート(耐摩耗板)やレンズではなく一体型遅延材が使用されている。

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