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超音波探傷チュートリアル

9.4 二振動子斜角(TRL検査)

二振動子斜角(TRL検査)

原子力圧力容器や類似の製造品に見られる粗粒鋳造鋼の溶接部は、粒子散乱ノイズが非常に多く生成されるため、多くの場合従来の横波斜角プローブで検査するのは困難です。 TRLプローブ(Transmit-Receive-Longitudinal)は、その名が示すとおり別々の送信素子と受信素子を使用し、横波ではなく屈折された縦波を生成します。 T側とR側の重なり合うビーム範囲によって、感度が最大化された自然な焦点ゾーンが形成され、縦波の長い波長によって粒子散乱が減少します。 さらに、T素子とR素子を別々に使用することで、高いゲインでの不要なウェッジノイズが最小限に抑えられます。フォーカシング効果によって最大範囲が制限される一方で、TRLプローブは焦点ゾーン内にある反射源に対する感度が高いため、検査が困難な特定の用途に最適です。

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