Inspection & Measurement Systems

用途/事例

アプリケーションノート

樹脂製航空機フロントガラスの厚さ測定

アプリケーション: 多層樹脂製航空機フロントガラスの各層および全体の厚さを測定します。

背景: 多層樹脂構造は、航空機業界において航空機のフロントガラス用として一般的に使用されています。アクリルなどの硬質プラスチックによる比較的厚い2枚の層で、ポリビニール・ブチラール(PVB)などの軟質素材による薄い層を挟み、熱応力の逃げを与えています。通常、硬質プラスチック層の厚さは10~12.5mm(0.4~0.5インチ)程度、軟らかい内層の厚さは1.25mm(0.050インチ)程度です。

航空機のフロントガラスに付いた擦り傷は、一般的に定期保守時に研磨によって取り除かれます。研磨後は、フロントガラスの厚さが規定の最小値を下回らないことを保証するため、厚さの測定が必要です。またメーカーにとっては、軟らかいPVBの内層を測定し、厚さが規定以内であることを保証する必要があります。

機器: このアプリケーションでの各層および全体の厚さ測定には、多層材測定ソフトウェアオプション付きの 38 DL PLUS超音波厚さ計 を推奨します。このソフトウェアを使用すると、38DL PLUS で測定対象の層ごとに個別プログラムされた設定を使用できるようになり、各層の厚さ及び全厚の厚さを表示でき最高の性能を引き出すことができます。この試験では、通常はM110-RM(5MHz)またはM112-RM(10MHz)直接接触型探触子が使用されます。


一般的手順: 下記の波形は、M110(5MHz)直接接触型探触子を使用した、多層航空機フロントガラスの全3層の同時測定を示しています。外層は、発信波から1層目2層目の境界エコーまでを測定します。薄い中間層は、1層目2層目の境界エコーと2層目3層目の境界エコーで測定します。最下層は2層目3層目の境界エコーと裏面エコーで測定します。一番下のスクリーンショットでは、検出された底面エコーのすぐ左に小さいエコーがありますが、別の層ではなく、外層からの底面エコーの2倍の位置にあるエコーです。


ポリカーボネートの外層


PVBの中間層


ポリカーボネートの最下層


他の超音波厚さ測定と同様、音速の校正が正しく行われたかどうかで精度が決まります。速度校正は、測定対象の材料ごとに厚さが既知のサンプルで行う必要があります。

この用途に使用される製品

38DL PLUS

航空機エンジン検査認承:GE DFO P3TF22, P3TF30, P3TF31, P3TF35

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