Inspection & Measurement Systems

用途/事例

アプリケーションノート

橋梁部材のTジョイント溶接検査

本アプリケーションの概要説明

橋梁構造物の製作においては、複数の部材の迅速かつ効率的な製作に多くの自動溶接が利用されています。これらの溶接工程の一つに、橋梁用部材のH型鋼に補強材を溶接するのに対向アークを利用するシステムがあります。この溶接の工程はTジョイントの両側に水平隅肉溶接を同時に作り出します。
この技法の薄型補強材における問題点の一つは、垂直部分での熱交換が溶接の上の部分で部材にクラックを生じさせることです。

検出すべき欠陥を確実に検出するための最善の方法は、超音波フェイズドアレイ技法を利用することです。複数の振動素子を持つプローブは同時に40度から70度までの広い視野角でスキャンすることが可能で、ユーザーが溶接線に沿って一回走査するだけで溶接の全断面を検査できるようにします。ポータブルタイプのフェイズドアレイ探傷器と適切なプローブを組み合わせることで、この技法は迅速な検査を可能にし、欠陥の正確な位置検出ができます。一般的なUTと比較すると、この技法は数時間の訓練で誰でも使用できるようになり、検査に要する時間も短縮して、より信頼性の高い結果をもたらします。

代表的な検査要件

• 補強材の厚み:10mmから16mm(あるいはそれ以上)
• 材質:鋼鉄
• 補強材の溶接上で3.8cm(1.5インチ)の自由空間
• リアルタイムAスキャンとセクタースキャンによる画像化
• 使い勝手の良いオペレーティング・システム

検出される欠陥

• クラック
• ポロシティ
• 融合不良

解決方法の説明

• 小型フェイズドアレイプローブ1個を使用した手動検査
• 溶接線の片側から、約25mm/sのスピードでワンラインスキャン
• 屈折角度40度から70度での検査
• セクタースキャンとAスキャンのリアルタイム表示

用具の要件

Omniscan MX またはEpoch 1000iなどのフェイズドアレイ機器
• 5MHz、16素子のプローブ
• 着脱用ピン付きPlexiglas製ウェッジ
• カプラント(接触媒質)

検査方法

セクタースキャンが40度から70度になるように設定します。表示とゲインの調節は無欠陥サンプルと不合格とすべき欠陥を含むサンプルを比較して行ないます。

次に補強材の溶接線の両サイドから約2mm離れた位置でプローブ走査を長手方向に1回づつ行ないます。データはリアルタイムで表示されるので、その場でレポートに記録したり、緊急修理箇所に直接マークすることができます。

注記

この技法は多数の角度成分と焦点調節能力を持つため、検出信号の振幅レベルを基準にして評価するだけでなく、溶接部の欠陥の正確な位置情報を持った欠陥各形式の信号認識を基準にしています。

お客様のコメント

我々はこの方法で検査の効率、正確性、そして品質の改善を可能にしてきました。更にこの新技法は技術者が欠陥をより簡単に評価できるようにしています。このフェイズドアレイの超音波技法は、医療用エコー検査が医療業界の発展に貢献したように、現在、産業分野においてもその発展に貢献してくれています。

この用途に使用される製品

OmniScan MX

OmniScan MXは先進のマルチテクノロジー探傷器です。高速データ収集を実現し、パワフルなソフトウエア機能を備えたポータブルなモジュール交換式の探傷器で、マニュアルおよび自動探傷を効率的に行うことができます。PAモジュールとUTモジュール、そしてECモジュールとECA(Eddy Current Array)モジュールが選べます。

OmniScan MX2NEW

タッチスクリーンインターフェースを装備したOmniScan MX2フェイズドアレイ探傷器は、パワフルなソフトウエア機能を備えており、検査効率向上を実現します。迅速なセットアップ、繰り返し行われる検査設定の保存・呼び出し、レポート作成機能を備え、マニュアル検査とAUT(自動超音波探傷)の両方で優れたパフォーマンスを発揮します。既存のフェイズドアレイモジュールと互換性があります。

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