アプリケーション
インジェクターはエンジン燃焼室に燃料を噴射する部品です。電磁気でインジェクター内部のニードルが上下運動をすることによって、噴射孔が開閉します。細いインジェクター中にニードルの上下動機構が形成されているため、その構造はとても精密です。特に燃料噴射孔がある先端部分のノズルの内部は、ニードルのスムーズな摺動ができる事が必要です。しかし、ノズルは円筒形をしています。したがって、切断した後は半円の溝形状になっており、底部に顕微鏡のピントを合わせるには対物レンズの作動距離が短かすぎるケースがあります。
オリンパスのソリューション
オリンパス3D測定レーザー顕微鏡LEXTによる粗さ測定。
LEXTは専用の長作動距離レンズを揃えており、最大6.5mmの深さのサンプルまで粗さ測定できます。
商品の特徴
- 長作動距離タイプのLEXT専用対物レンズをラインアップしました。(20X,50X,100X)これによって、従来作動距離が足りなくて観察測定できなかった多くのサンプルもデータを取得できるようになりました。
- 従来機種の最大4倍のスピードで測定できる高速性を実現しました。
- 接触式粗さ計では不可能な、面粗さ測定が可能です。これにより、解析の幅が格段に広がります。
- スタートボタンを押すだけで高精度データが取得できるスマートスキャン機能によって、測定者によるデータのばらつきが無くなります。
Images
インジェクター断面(画像提供:Mark Lines Co.,Ltd)
ノズル先端粗さ測定(対物レンズ100Xズーム1X)
ノズル断面 |
ノズル根元粗さ測定(対物レンズ100Xズーム1X)