超音波厚さ測定は、通常の周囲温度だけに制限されません。鋼材の表面温度が500°に近づいても厚さの測定が可能です。特に金属の場合、冷却前に鋼材の厚さを測定しなければならない状況があります。 超音波試験には、通常温度のときと同様に、高温材の一方の側から厚さ測定を行えるメリットがあります。超音波による測定は両側から接近可能な高温材の場合にも望ましい方法といえます。超音波厚さ測定は、高温表面との接触がごく短時間で、かつ即座に行えるからです。
最良の校正精度を得るには、高温が音速に及ぼす影響を考慮する必要があります。温度による音速の変化は、金属ではプラスチックに比べはるかに小さくて済みますが、音速が補正されないと、測定した厚さに大きな誤差が生じる可能性があります。
35DL超音波厚さ計(遅延材付き探触子または水浸型探触子との使用が可能)を推奨します。高温表面では、高温遅延材を選択して遅延材付き探触子を使用する必要があります。 腐食した高温材または表面が粗い部材の厚さは、38DL PLUS超音波厚さ計とD790/D791二振動子型探触子を使用して測定してください。38DL PLUSは、高度な多目的厚さ計で内部データロガーおよび波形表示装置を備えています。腐食した高温の鋼パイプまたはタンクにおける厚さ測定で優れた信頼性を発揮する実用的な特徴があります。用途によっては、小型のMG2シリーズ超音波厚さ計も使用できます。 |