合金品種判定、PMI検査用のハンドヘルド蛍光X線分析計DELTAは、素早く高精度な合金品種・番号の判定や、PMI(Positive Material Identification:材料確認)検査を実現する信頼性の高い成分分析計です。25種類以上の元素分析が可能な標準パッケージを装備しており、純金属、合金品種の判定をはじめ、難易度の高い品種の分析や特殊な構成元素の分析にも威力を発揮します。 |
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DELTAシリーズでは、削り屑やロッド、ワイヤー、小型部品から、大型材料や建造物まで、多様な検査用途に対応し、素早く高精度な検査結果を取得することができます。
SDD(シリコン・ドリフト・ディテクター)検出器により、アルミニウムを含む合金について、簡単に品種と合金番号を判定可能です。
・アルミニウム合金
5000番台合金に含有されるMgを正確に測定し、Mg含有合金を選別。 3003番と3004番、1100番と6063番、2014番と2024番の選別が可能
・チタン合金
チタン合金のアルミニウム合金量や純チタンのアルミニウム不純物を高精度に測定
・銅合金
アルミニウム青銅(Al銅)とシリコン青銅(Si銅)を高精度に分類
・高温鋳造ステンレス
高温下でのアルミニウム、ニッケル・コバルト超合金の測定が可能
微小領域の分析のため、オプションの3mm径のスポットコリメーターを取り付けることが可能です。 これにより、例えば、基板材料の細い溶接ビードだけの測定ができます。小型部品、ワイヤー、はんだなども測定可能です。スポットサイズは、タッチスクリーン上で簡単に切り換えることができます。 |
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ウェルドマスクを装着した | ウェルドマスク堅牢なウェルドマスクを、分析計先端部の前面に取り付けることができます。ウェルドマスクを取り付け、3mm径の分析を行うことにより、溶接ビードを現場で素早く分析することができます。 |
DELTAシリーズは、検査スピードと精度を両立する高い信頼性と、堅牢設計による優れた耐久性が特長です。 従来の蛍光X線分析計でも元素分析は可能でしたが、分析結果から合金の品種を判定するには人による判断が必要で、間違いなく判定するには熟練した経験が不可欠でした。 しかしDELTAシリーズでは、SmartSort(スマートソート)機能などにより、そうした熟練者が行っていた判断を自動化し、短時間で高精度な測定を可能にしました。このような優れた機能を搭載したDELTAシリーズは、金属・合金分析における作業効率の向上と費用の削減に貢献します。
優れた軽元素分析
従来のハンドヘルド蛍光X線分析計では困難であった軽合金や軽元素(M、Al、Si、P、S)も、SDD(シリコン・ドリフト・ディテクター)検出器の高い検出能力と、X-act
Count(エグザクトカウント)テクノロジーを使用することで、素早く高精度に分析可能となりました。
また、ロジウム仕様のX線管と自動フィルタリング機能により、遷移元素および重金属を短時間で精度良く測定したり、軽元素を高感度に測定することができます。
さらに、SmartSort(スマートソート)機能により測定方法・時間を最適化し、検査スループットを向上させます。
SDD(シリコン・ドリフト・ディテクター)の高い検出能力
| DELTA Premium合金仕様による低合金鋼に含まれるリン(P)の解析相関 プロット: 測定結果 vs 公称成分 |
溶接材料ライブラリー
安定稼動のための放熱設計
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簡単なレポート作成
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DELTAシリーズは、高性能なエレクトロニクス、コンポーネント、ソフトウェアを採用しており、堅牢設計により耐久性にも優れています。DELTAシリーズはX-act Count(エグザクトカウント)テクノロジーを搭載し、その計数効率の高さによって多くの元素をより短時間で高精度に測定することができます。
ドッキングステーションは、本体と予備のバッテリーを充電し、定期的に装置の校正状態をチェックします。DELTAは電源を入れたままバッテリー交換ができるホットスワップ機能を搭載しています。 |
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DELTAシリーズは、高性能で応用範囲が広く、現場での測定に適したハンディータイプの蛍光X線分析計です。
堅牢で持ち運びが可能なので、さまざまな場所で迅速に測定することができます。DELTAを使用することにより、信頼のおける検査を現場で容易に繰り返し行うことができるので、外部のラボにサンプルを持ち込む手間が省け、その場で次の意思決定を行うことができます。
Window Guard(ウィンドウ・ガード)測定ウィンドウの表面を傷つけやすい検査対象物の測定時に有効Window GuardはDELTAの測定ウィンドウを検査対象物との接触から守る保護シートです。金属の削り屑や突起のある部品など、先鋭な対象物から測定ウィンドウとDELTA内部を保護することで、検出器やX線管、フィルター、電子部品の損傷を防ぎます。 |
高額な修理費用やダウンタイムを防止
Alloy(合金・PMI)測定用DELTAのWindow
Guardは、必要に応じて簡単に取り付け・取り外しができます。チタン(原子番号22)より軽い元素を分析したい場合は、Window
Guardを取り外して、適切な測定モードが選択されていることを確認して使用します。
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