0.84インチのパイプ検査にCOBRAスキャナーを使用。2本のA15 PAプローブをOmniScan MX2 16:64に装着。セクタースキャンとC-スキャンを二つのPAグループで表示。
COBRA™マニュアルスキャナーは、OmniScan®フェーズドアレイ(PA)探傷器と併用して小径パイプの円周溶接検査を行います。 COBRAには2個までのPAプローブを装着でき、外径範囲0.84インチから 4.5インチまでのパイプを検査します。
薄型設計のため、パイプ周りの隙間が狭くても探傷できます。 他のパイプ、支柱、構造物など隣接する障害物がある場合も、12mm(0.5インチ)の隙間があれば設置できます。
このスキャナーは、(着脱可能な)リンクを用いてさまざまなパイプ径に対応しています。 また、バネによる取り付け構造により、スキャナーをパイプにしっかり固定することができます。 この構成により、パイプの両側にアクセスすることが困難なとき、スキャナーを片側のみに設置して探傷できます。
滑らかなエンコード動作による正確なデータ収集がCOBRAスキャナーの特長です。 COBRAスキャナーは、一定の圧力でパイプに強く接触するため、パイプの円周全長において良好なUT信号と確かなエンコーディングが可能です。
COBRA®ソリューションは、用途に応じてさまざまなプローブと一緒に使用できます。 フェーズドアレイ、TRLデュアルリニアアレイ、およびTOFD超音波探傷技法の実行には、以下のプローブオプションを使用できます。
オリンパスのフェーズドアレイ ソリューションは、優れた集束性能を備えた薄型A15フェーズドアレイプローブを使用し、薄肉パイプの小さな欠陥の検出能力が向上しています。 スキャナーが対応可能なパイプ径に合わせて設計された薄型ウエッジも、ご用意しています。 |
A25デュアルリニアアレイ(DLA)プローブ*シリーズは、パルスエコー法のA15プローブでは検査できないオーステナイト材の検査向けに設計されています。 A25プローブは、2つのアレイをウエッジのルーフ角に合わせられる優れたシステムを備えています。 このプローブは、検査対象パイプの直径に合わせて最適化されます。 |
COBRAスキャナーを用いてTOFD*検査を行う場合、3mm径の従来型UTプローブと特別設計されたウエッジをご利用ください。 |
*TOFDプローブとDLAプローブを使用する場合、高さ制限が強まります。
OmniScan探傷器は、放射線検査に代わり、信頼できコストパフォーマンスに優れたフェーズドアレイ(PA)溶接検査として、確立された実績をもっています。 オリンパスの超音波溶接検査ソリューションは、製造要件や標準規格に準拠した溶接検査法をお手頃な価格で提供します。 データ収集機器、スキャナー、エンコーダーとソフトウエアの理想的な機器構成を用い、どこでも検査を行えます。 ソフトウエアの改良により溶接検査が簡易化されたため、作業効率を総体的に高めることができます。
オリンパス製溶接検査ソリューションは、炭素鋼やオーステナイトなどの耐食性合金を用いた溶接部に適用されます。
フェーズドアレイパルスエコー法 フェーズドアレイ法は、複数の小型振動素子を備えたプローブの生成した超音波ビームを電子制御します。 振動素子を異なる遅延時間(フォーカルロウ)で励起することにより、ビーム屈折角や焦点深さを変更できます。 |
従来型超音波パルスエコー法 この技法は、一振動子型探触子を用いて固定角の音波ビームを生成します。 探触子に戻ってくるエコーを読みとることにより欠陥サイジングと深さ評定をします。 |
TOFD法(Time-of-Flight Diffraction) TOFD法は、亀裂などの欠陥特性を利用し、送信プローブの生成した超音波ビームを欠陥先端部で回折して受信プローブに戻す超音波検査です。 広範囲にわたってカバーできる広角ビームを使用するため、欠陥の方向に左右されません。 |
TRL法(Transmit-Receive Longitudinal Wave) TRL法は、別々の送信プローブと受信プローブを使用し、回折された長手波を生成します。 別々のプローブを使用することでノイズの多い材料にも対応できるようになるため、オーステナイトやニッケルなど粗流合金の探傷に特に適しています。 |
クリーピング波法 クリーピング波法は、検査対象部の表面を伝搬するクリーピング波の反射により欠陥を検出する超音波検査です。 |
放射線検査に代わる超音波検査は、圧力容器、タンク、パイプや他の溶接部の検査に極めて有効であると実証されています。 オリンパスの超音波溶接部検査ソリューションはASME、APIおよび生データの収集とエンコーダーの使用など放射線の代替に関する標準規格に適合しています。 従来の放射線検査に比べ、超音波検査は以下の利点を提供します。
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ID | 欠陥の種類 | 自動超音波探傷(AUT) | 放射線検査(RT) |
1 | 止端割れ |
• 位置X、Y、およびZ
• 長さサイジング • 高さサイジング |
• 位置XおよびY
• 長さサイジング |
2 | 中心部の縦割れ |
• 位置X、Y、およびZ
• 長さサイジング • 高さサイジング | • 検出困難 |
3 | ポロシティ |
• 位置X、Y、およびZ
• 長さサイジング |
• 位置XおよびY
• 長さサイジング |
4 | ルート溶込み不良部 |
• 位置X、Y、およびZ
• 長さサイジング • 高さサイジング |
• 位置XおよびY
• 長さサイジング |
オリンパス超音波ソリューション | 放射線検査(RT) | |
放射線の危険性がない | ○ | × |
立入禁止区域の設定不要 | ○ | × |
作業現場での機材セッティングの容易さ | ○ | × |
検出能力(POD)
(ひびや融合不良などの面状欠陥) | 大変優れている | 低精度 |
探傷処理能力 | 大変優れている | 優れている |
深さサイジング能力 | 高精度 | 低精度 |
長さサイジング能力 | 高精度 |
優れた精度
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両側探傷COBRAスキャナーをOmniScan MX2探傷器と併用した場合、1回のパスで溶接線の両側をカバーできるため生産性が高まります。 スキャナーに装着された2つのフェーズドアレイプローブを溶接線の両側に配置します。プローブ間の距離は溶接部の形に合わせて簡単に調整可能です。 | 片側探傷パイプと部品の間の溶接線の検査では、1つのプローブで片側のみを探傷するようにスキャナーの構成を変更できます。 シングルグループのOmniScan SX探傷器と使用できる低価格帯のCOBRAパッケージも提供しています。 このパッケージは、溶接部を2パスで検査します。 |
オリンパスのフェーズドアレイ ソリューションは、優れた集束性能を備えた薄型A15フェーズドアレイプローブを使用し、薄肉パイプの小さな欠陥の検出能力を向上させています。 スキャナーが対応可能なパイプ径に合わせて設計された薄型ウエッジも用意しています。 |
A25デュアルリニアアレイ(DLA)プローブ*シリーズは、パルスエコー法のA15プローブでは検査できないオーステナイト材の検査向けに設計されています。 A25プローブは、2つのアレイをウエッジのルーフ角に合わせられる優れたシステムを備えています。 このプローブは、検査対象パイプの直径に合わせて最適化されます。 |
COBRAスキャナーを用いてTOFD*検査を行う場合、3 mm径の従来型UTプローブと特別設計されたウエッジをご利用ください。 |
*TOFDプローブとDLAプローブを使用する場合、高さ制限が厳しくなります。
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