ゴム製のシートとコーティングは、従来の厚さ測定手法では測定が困難です。 しかし、超音波厚さ計を使用すると、(縁の部分だけでなく)ゴム製シート表面のどの部分でも、裏面に触らず測定できます。 超音波は、ゴムコーティング内を伝搬し、ゴムと基板の音響境界面で反射します。 音響境界には、空気、ゴムと鉄、ゴムの複合材料や、ゴムの外面にプローブとの結合が可能な場合、その他の材料もあり得ます。
厚さ測定を行う前に、アプリケーションを完全に把握しておくことが重要です。 特定の材料上のゴムコーティングでは、正確な厚さ測定を維持するために特殊な設定が必要となる場合があります。
ゴム製シートの厚さ測定に使用する超音波機器
ゴム製シートの超音波厚さ測定には、38DL PLUS™厚さ計、45MG厚さ計(一振動子ソフトウェア付き)などの精密厚さ計を使用できます。 一般に、これらのハンドヘルド厚さ計は、2.25 MHz~20 MHzの適切な探触子を使用して、0.2 mm~6 mm(0.008インチ~0.250インチ)の範囲のゴム材料を測定できます。 範囲は、使用する探触子と設定によって異なります。 厚肉または減衰するゴム材料の場合は、38DL PLUSおよび45MG厚さ計のハイペネトレーションソフトウェアオプションが必要になります。
72DL PLUS™厚さ計には大きなタッチスクリーンディスプレイが装備され、より高い測定更新速度(最大2 KHz)を実現します。 この厚さ計には、極薄のゴムコーティングを測定するための高周波数モデル(最大125 MHz)があります。 モデルでは、従来の超音波厚さ計よりもはるかに薄い材料を測定できます。