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カムシャフトのカムロブ部の表面粗さ測定


OLS5000

アプリケーション

カムシャフトはエンジンのバルブシステムにおいて、吸気バルブ、排気バルブの開閉に関わる重要な部品の1つです。カムシャフトのカムロブと呼ばれる部位が吸気バルブと排気バルブを押して燃焼室の吸気口と排気口を開けます。カムシャフトがバルブを押す方法には、ロッカーアームと呼ばれる一種の、てこの原理を介して押す方法と、バルブの根元にとりつけられたバルブリフターと呼ばれるカップを押す方法があります。どちらの方式にしても、これらの部品とカムロブは非常に早い速度で摺動を繰り返します。そのため、カムロブには高い耐摩耗性が要求されます。 

加工においては、摺動する相手部品との摩擦を極力低減するために表面粗さ管理が欠かすことができません。従来は接触式表面粗さ計による測定が主流でしたが、タッチプローブによる測定では線粗さだけのデータしか取得できませんでしたので、総合的な検査精度に限界がありました。

オリンパスのソリューション

オリンパス3D測定レーザー顕微鏡LEXTによる測定

商品の特徴

  1. レーザーのスキャンによって面粗さを測定するので、より精度の高いデータを取得することができます。
     
  2. カムシャフトのような傾斜のある形状のサンプルの表面粗さを測定する場合、斜面の粗さを正確に測定できる事が重要になります。LEXTでは使用しているレーザーの波長405nmに適応し、収差を極限まで抑えた専用レンズを採用しています。このレンズにより斜面のあるエリアでも正しいデータを取得することができます。デジタル的に斜面形状を補正するのではなく、光学的に正しいデータを取得することがより信頼性のあるデータ取得のポイントとなります。
     
  3. 粗さデータだけでなく、3D画像、輝度画像も取得できますので、カムシャフトの表面状態をより視覚的に認識することができます。
     
  4. 各種データを平面方向に貼り合わせることができるので、広い範囲のデータを簡単に取得することができます。パターンマッチング処理機能とステージの測長モジュールの位置情報を使用することにより、LEXTは正確さが保証された貼り合わせデータを提供できます。

画像

カムシャフトをLEXTにセットした状態
カムシャフトをLEXTにセットした状態

LEXTによる粗さ測定画面
LEXTによる粗さ測定画面

Olympus IMS

この用途に使用される製品

LEXT OLS5100は、非接触・非破壊で微細な3D形状の観察・測定が可能なレーザー顕微鏡です。 サブミクロンオーダーの微細な形状測定に優れ、スタートボタンを押すだけでオペレーターの習熟度に左右されない測定結果を得ることができます。 また、新開発の『実験トータルアシスト』により、実験計画作成からデータ取得・解析、分析・データ出力までを一括管理することで、人為的なミスを低減し、手戻りを防ぎます。ISO/IEC 17025認定校正に対応しています。

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