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ピストンリングの金属コンタミネーション解析


ピストンリング外観
ピストンリング外観

アプリケーション

ピストンはエンジンブロックのシリンダー内で往復運動を行います。往復運動ができるようにピストンの外径はシリンダーライナーよりわずかに小さくできており隙間があります。しかし、隙間があったのでは、シリンダー内の燃焼室に気密性がなくなり、エンジンとして正常に機能させることができません。そのため、気密性を保つためにピストンの側面にはピストンリングが装着されており、ピストンリングとシリンダーライナー内のエンジンオイルによって、エンジンの燃焼室の気密性が保たれています。気密性を保つためにピストンリングとシリンダーライナー内壁の隙間は非常に狭く、一般的に数umと言われています。
もし、ピストンリングの側面に金属コンタミネーションが付着したままの場合、シリンダーライナー内壁に傷をつけてしまい、気密性が保てない、ピストンの往復運動が正常に行われないなどのエンジントラブルの原因となる危険性があります。また、ピストンリングとシリンダーライナーとの隙間量が小さいため、微小な大きさのコンタミネーションでも不具合発生の原因となります。したがって、完成品の洗浄の徹底はもちろんですが、ピストンリングにコンタミネーションが残っていないかを確認するコンタミネーション解析が品質管理上重要な項目となります。

オリンパスのソリューション

オリンパスコンタミネーション解析システムCIX100による解析。 

  1. 光学性能で最も重要な収差のバラつきが少ないオリンパスUIS2対物レンズを採用しています。したがって、微小な金属コンタミネーションでも確実に画像取得することができます。
  2. 従来の装置では2回のスキャニングが必要でした。しかし、オリンパス独自の光学技術により、1度のスキャニングで金属・非金属の粒子を検出するため、CIX100はすばやいスピードで検査結果を提供することができます。
  3. CIX100は専用のハードウェアとソフトウェアを統合した一体型のシステムです。したがって、個々の機体によるデータの差がなく、高い再現性で安定した検査結果が提供できます。
  4. コンタミネーション検査を規定した工業規格に沿った検査結果をレポート出力することができます。また、お客様独自の規格も設定することも可能です。また、過去に検査したデータの検索も簡単に行うことができるため、自社製品納入先からの検査データの要請にもすばやく回答することが可能です。

画像

コンタミネーション解析事例
コンタミネーション解析事例

Olympus IMS

この用途に使用される製品
CIX100は高い信頼性と高速性を両立したコンタミネーション解析の専用システムです。工業規格に沿った顕微鏡検査や検査結果のレビュー、レポート出力が、オペトレ不要な簡単操作で行えます。
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