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稼働中の原子力プラント部材の超音波検査に関するオリンパス製探傷器と探触子のEPRI PDI適合性 − PDI-UT-5: スタッド、ボルトのストレートビーム超音波検査


性能実証イニシアティブ(PDI)プログラムについて

米国原子力規制委員会(NRC)は米国内における核施設の運用に関わる規則および規定を定める機関であり、これらの規則・規定は米連邦政府発行の規則集10CFR50として公表されます。 原子炉の設計、建設および運転についての工学的な規格としてNRCが策定したのが“ASME Boiler and Pressure Vessel Code”(ASMEボイラー・圧力容器基準)です。このASME基準のセクションXIは、原子力プラントの稼働中における部品検査の規則を記載しています。また、付録VIIIはUT検査システムの性能実証についての、検査員と装置および手続きを一体として捉えた補足要件を記載しています。これは電力会社が実施するPDIプログラムで構成されており、そのPDIプログラムの運用を管轄するのがEPRIです。

原子力プラントの部材メーカーが超音波機器や探触子を検査で使用するためには、これらの機器をPDIが規定する一般的な手続きに従って試験を行い、性能要件が満たされていることを実証しなければなりません。実証試験はEPRIが管理するPDI実験室で、厳格に管理されたサンプルを対象として行われます。

スタッドとボルトの超音波検査に適用されるPDI手続き

スタッドとボルトの超音波検査に適用される汎用PDI手続きとして、以下の2種類の手続きがあります。

PDI-UT-5は、円周方向へ配向したノッチ、あるいはスタッドやボルト軸にほぼ直交する方向へ走る割れなどを検出、位置特定、および評価するための検査法を提供する汎用PDI手続きです。対象となるスタッドやボルトが中央部に穴を持つ場合も、持たない場合も実施可能な検査です。垂直縦波探触子を使用して、検査対象物の片面または両面から検査を行います。

適合性マトリックス

適合性のあるオリンパス製探傷器および探触子の要点を次の表に示します。

適用可能な旧モデル:

以下のモデルも、その耐用期間中にPDI UT-4およびUT-5へ適合していたことが証明されています。

  • EPOCH II、IIIおよび4
  • SONIC 1200S, 136および137

特定の条件への適合性マトリックスについては、PDIの表を参照してください。

弊社はこの分野の動向に注意を払い、本内容を定期的に更新しています。

PDI UT-5: ボルト、スタッドの垂直超音波検査

探傷器
メーカー探触子振動子径周波数ウエッジ/角度EPOCH XTEPOCH 1000iEPOCH 600
オリンパス A10 0.5in 10 0LW
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