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複合材料の曲面検査


複合材料の曲面検査

超音波フェーズドアレイ
ソリューション

このソリューションを特長付けるのは、曲面に沿って16〜64個の素子を配置したリニアアレイと、すべての超音波ビームが曲面状の検査対象物の表面に対して90度で入射するように位置決めする装置です。これにより、IDまたはODの完全な検査が可能になります。この検査ソリューションにより得られる主な利点は、検査対象物の領域全体を1 回のパスだけで、しかも適正な検出角を使用して、迅速に検査できることです。調節可能な位置決めウエッジをセクタースキャン表示と組み合わせることにより素早くビームを調節できるので、半径方向の全ての位置において適正な入射角が保証されます。位置決めノブで正しく調節すれば、曲面の先端面はあたかも平面のように見えます。コーナー部分の幾何形状に応じて適正なプローブホルダーを選択することにより、同じプローブを使いながらプローブホルダーを適宜取り替えて、広い範囲の幾何形状に対応することができます。水浸タンク内においても、標準的なプローブ位置決め法を用いて、プローブ位置を決定することができます。

強靱かつ軽量な素材への要求の高まりとともに、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)がさまざまな用途に採用され、その使用範囲はさらに拡大しつつあります。製造段階における複合材料の使用が増大している産業の例として、航空宇宙や風力発電を挙げることができますが、これらは全体のほんの一部にすぎません。複合材料の使用の拡大とともに、複合材料からなる部品の形状はさらに複雑化し、サイズも多様化しています。CFRP素材を対象とする検査における課題の一つとして、外周が曲面状に成形された部材の検査を挙げることができます。

平板状の表面を持つ複合材料の場合は、主として垂直探傷用プローブを用いて層間剥離や多孔性の超音波試験を行います。一般的に、これらの欠陥を検出する最良の方法は、複合材料の集積面にアクセス可能な部位を探して垂直方向から検査することです。超音波フェーズドアレイ法は近年大きな進歩を遂げ、平坦なCFRP部品に対応する迅速な試験ソリューションを提供しています。しかし、曲面状の部品の検査では、表面が平坦ではないため、曲面の内径や外径へ直接アクセスすることが難しいという問題が残されています。

装置の特長:

  • ポータブル、または固定式の小型水浸タンク
  • 操作が容易なOmniScanのインターフェース、またはTomoViewソフトウェアを使用してコントロール
  • マルチC-スキャンとゲート操作オプション
  • 完全なA-スキャン/S-スキャン/C-スキャン/B-スキャンを記録
  • 振幅と肉厚カラーパレットをカスタム化可能
  • TomoViewソフトウェア、OmniPCソフトウェアを用いて、データ収集後に解析可能(複合材料専用ツール)

曲面型アレイプローブの特長:

  • 水にマッチする音響インピーダンス
  • 曲面全周を高分解能検査
  • 耐食性に優れたステンレス製ケース
  • 水深1mまでの防水性能
  • ID/OD検査に対応した調整可能なウエッジに適合
  • ミニホイールエンコーダー(ウエッジ)に適合

Olympus IMS

この用途に使用される製品
この新ソフトウェアは、OmniScanデータ解析のための効率的で低価格のオプションソフトウェアです。 OmniScan搭載のソフトウェアの同じ解析ツールを備えており、PC上で自在に操作することができます。
TomoViewは、超音波信号の設計やデータ収集、画像化と分析を行うパワフルで柔軟なPCベースのソフトウェアです。
曲面アレイプローブは、防食ステンレスケースで覆われており、水深1 mまでの防水性能が保証されています。 プローブの音響インピーダンスは水に合わせています。 調整可能な水浸用ウェッジに対応しており、炭素繊維強化ポリマー(CFRP)コーナー部の検査や複合材の層間剥離の検査に使用されます。
シングルグループで軽量のOmniScan SXは、読み取りやすい8.4インチ(21.3cm)のタッチスクリーンを搭載し、コスト効果に優れたソリューションを提供しています。 OmniScan SXには、SX PAおよびSX UTの2種類のモデルを用意しています。 SX PAは、16:64PRの装置で、UT専用のSX UTと同様に、従来型UTチャンネルを備え、P/E、P-CまたはTOFD検査に対応しています。
OmniScan MX2に、UTチャンネルを備えた新しいフェーズドアレイモジュール(PA2)、 TOFD (Time-of-Flight Diffraction)に使用可能な新しい2チャンネルの従来型超音波モジュール(UT2)に加え、好評なOmniScan MX2プラットフォームの機能を拡張する新しいソフトウェアプログラムが搭載されました。
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