歯科用金属材料のスクラップ

歯科用途の合金材料は、歯科専用につくられています。それらの多くは、金、銀、プラチナ、パラジウムなどの貴金属を含みます。

歯科分野では、1000種類以上の合金が使われており、しかも、高カラット金合金、低カラット金合金、パラジウム系、銀系の貴金属が多数を占めます。

これら金属は、アマルガム、歯冠、加工歯、および他の歯科用補綴物で使用されている歯科用合金材料の主成分となります。歯科用材料から不純物を取り除くと、価値のある貴金属資源となります。他の用途の貴金属、例えば、Ｘ線放射用固定具やフィルム、鋳造、およびそれらに使われている材料、フィルター残留物、加工作業台から出る削りくずなどと一緒に、貴金属の精錬業者によって加工されます。ここで、元素分析は価格決めや品質管理に決定的に重要となります。目視による判断が通用しないばかりか、比重によるカラット判定も困難となります。

加えて、宝飾品分野で従来から用いられている酸を用いた化学的な分析手法も、歯科分野では使用が困難です。

歯科材料には、従来の合金にはない新材料が含まれているからです。

歯科用の合金に適した分析手法は、蛍光Ｘ線分析です。高速で、正確に、非破壊で分析ができます。

オリンパスのベンチトップ型蛍光X線分析計

信頼のパフォーマンス

GoldXpertを導入することで、正確な分析結果が即座に欲しいという現場の要望に応えることができます。

GoldXpert は、卓上型として使用でき、かつ、ポータブルとしても使用できる蛍光Ｘ線分析装置です。卓上型の優れたパフォーマンス、検出感度と、バッテリー駆動で持ち運びが可能というポータブル型のメリットの両方を備えています。 

GoldXpertは、PC内蔵にも関わらず、質量はわずか約10ｋｇです。試料室（チャンバー）は内側に照明を備えているため、分析中の試料を外側から確認することができます。また、特異な形状にも適する関節付きのサンプル固定具が用意されています。