1 00:00:10,200 --> 00:00:12,900 こんにちは Andrew Cardamoneです 2 00:00:12,900 --> 00:00:14,300 今回はVanta XRF分析計を用いた 3 00:00:14,300 --> 00:00:16,633 合金分析向けに ユーザーファクター(校正係数)を 4 00:00:16,633 --> 00:00:19,300 調整する方法についてお話します 5 00:00:19,300 --> 00:00:22,533 ユーザーファクターを使用すれば 工場出荷時の校正値を 6 00:00:22,533 --> 00:00:25,400 材料の元素構成影響を考慮して 調整できます 7 00:00:25,400 --> 00:00:28,066 これには 認証標準物質や 8 00:00:28,066 --> 00:00:29,800 社内標準試験片、 9 00:00:29,800 --> 00:00:32,100 あるいはラボで分析された試料も 使用できます 10 00:00:32,100 --> 00:00:35,200 場合によっては 特定の元素について 11 00:00:35,200 --> 00:00:37,566 合金の工場出荷時の校正を 調整する必要があります 12 00:00:37,566 --> 00:00:40,566 これを行うには3つ以上の標準試験片を 使用することをお勧めします 13 00:00:40,566 --> 00:00:42,366 使用する標準試験片が多いほど 14 00:00:42,366 --> 00:00:45,033 校正は より厳密になります 15 00:00:45,033 --> 00:00:50,066 このプロセスにおける最初のステップは 試料の分析です 16 00:00:50,066 --> 00:00:53,300 試料の測定時間は 標準的な測定の場合に合わせることも 17 00:00:53,300 --> 00:00:55,066 ばらつきを最小限にするために 18 00:00:55,066 --> 00:00:59,933 標準的な検査時間より2~3倍 長くすることもできます 19 00:00:59,933 --> 00:01:03,766 この試料はニッケルの含有量が 65%と分析されています 20 00:01:03,766 --> 00:01:07,733 これを見ると値は 76.7%となっています 21 00:01:07,733 --> 00:01:12,133 この結果をエクスポートして XYプロットでグラフを作成します 22 00:01:12,133 --> 00:01:14,800 ご覧のように Excelでグラフを作成し 23 00:01:14,800 --> 00:01:17,600 Vanta XRFの 検査結果をX軸に 24 00:01:17,600 --> 00:01:20,600 ラボの分析値を Y軸に取ります 25 00:01:20,600 --> 00:01:23,633 グラフでは方程式の表示機能も 有効にしています 26 00:01:23,633 --> 00:01:27,833 こうすることでグラフの傾きと Y切片が得られます 27 00:01:27,833 --> 00:01:32,033 これらの値を使用してVantaの ユーザーファクターモデルを作成します 28 00:01:32,033 --> 00:01:36,233 [User Factors]アイコンを 開き 29 00:01:36,233 --> 00:01:38,566 プラスボタンをタップして 新しいモデルを作成し 30 00:01:38,566 --> 00:01:44,233 名前を付けます ここではニッケルを表すNIとします 31 00:01:44,233 --> 00:01:48,166 次に決定した係数を グラフにインポートします 32 00:01:48,166 --> 00:01:54,033 . [Factor]には傾きである 0.650を入力し 33 00:01:54,033 --> 00:02:01,466 [Offset]にはY切片である 0.459を入力します 34 00:02:01,466 --> 00:02:10,533 これで試料の再測定を行います 35 00:02:10,533 --> 00:02:14,300 この試料の認証値は ニッケル65%であり 36 00:02:14,300 --> 00:02:20,800 最初の測定結果はニッケル76.7% であったことを思い出してください 37 00:02:20,800 --> 00:02:22,866 ご覧のように ニッケル濃度は 38 00:02:22,866 --> 00:02:25,566 66.3%と測定され 39 00:02:25,566 --> 00:02:27,733 認証値とほぼ一致します 40 00:02:27,733 --> 00:02:30,566 一般的ではありませんが 元素構成は 41 00:02:30,566 --> 00:02:34,600 軽元素と重元素で異なる影響を及ぼす 可能性があります 42 00:02:34,600 --> 00:02:38,600 このため2つの異なるユーザーファクター モデルを設定することは有効です 43 00:02:38,600 --> 00:02:40,500 検査時にこれらの ユーザーファクターモデルを 44 00:02:40,500 --> 00:02:42,333 切り替えることで 45 00:02:42,333 --> 00:02:45,733 幅広く正確な濃度を 得ることができます 46 00:02:45,733 --> 00:02:47,433 今回のユーザーファクターを合金測定に 取り入れる方法 47 00:02:47,433 --> 00:02:50,100 についての説明が お役に立てば幸いです 48 00:02:50,100 --> 00:02:51,666 ご覧いただき ありがとうございました