1 00:00:18,351 --> 00:00:22,420 石炭等の天然資源の 採鉱には、 2 00:00:22,421 --> 00:00:24,221 移動式また据え置き式の 3 00:00:24,223 --> 00:00:27,658 多くの機器による連携作業が 要求されます。 4 00:00:27,660 --> 00:00:30,761 ドラグラインによる 表土の除去。 5 00:00:30,763 --> 00:00:32,863 ショベルによる運搬トラックへの積載。 6 00:00:32,865 --> 00:00:37,035 様々な処理、分類また 輸送に多くの装置が使用されます。 7 00:00:37,036 --> 00:00:40,671 採鉱会社にとって、 生産要件を満たすためには、 8 00:00:40,673 --> 00:00:42,840 適切な機器が適切な時に 9 00:00:42,841 --> 00:00:45,410 正しく動作する必要があります。 10 00:00:45,411 --> 00:00:49,980 安全第一。 鉱業における最重要項目です。 11 00:00:49,981 --> 00:00:53,016 巨大な規模の機器が お互いに近接した 12 00:00:53,018 --> 00:00:56,653 状態で動作するため、 安全は必須項目です。 13 00:00:56,655 --> 00:01:01,258 安全な作業現場を作るためには、全機器を細かく モニタリングしなければなりません 。 14 00:01:01,260 --> 00:01:04,895 亀裂やその他の 損傷のない機器を使用することは 15 00:01:04,896 --> 00:01:08,198 安全のために極めて重要です。 16 00:01:08,200 --> 00:01:11,168 ブームが巨大な ドラグラインから落下したら、 17 00:01:11,170 --> 00:01:15,573 作業員への傷害に至らなくても 数億円の損害になりかねません。 18 00:01:15,575 --> 00:01:18,376 その費用には 修理費、 19 00:01:18,378 --> 00:01:20,745 交換費用、事故調査、 20 00:01:20,746 --> 00:01:23,981 ダウン時間、生産ロス等が含まれます。 21 00:01:23,983 --> 00:01:26,050 運搬トラックが1台故障しただけで、 22 00:01:26,051 --> 00:01:28,453 生産率は大幅に 落ちてしまいます。 23 00:01:28,455 --> 00:01:32,923 通常1回で40トンから100トンを 運搬できる規模の車両が止まってしまうからです。 24 00:01:32,925 --> 00:01:36,126 これほどの大規模車両の パーツ代や修理サービスは 25 00:01:36,128 --> 00:01:39,896 大な金額と時間を要します。 そのためにも、全ての機器をモニタリングして 26 00:01:39,898 --> 00:01:42,333 潜んでいる問題を早くに検出することが 27 00:01:42,335 --> 00:01:45,270 極めて重要になります。 28 00:01:45,271 --> 00:01:48,673 世界の多くの採鉱会社は、 他の業界同様に、 29 00:01:48,675 --> 00:01:52,276 非破壊的試験(NDT)の 検査技法と機器を用いることによって 30 00:01:52,278 --> 00:01:56,646 安全かつ信頼性の高い 車両の動作を保証しています。 31 00:01:56,648 --> 00:01:59,283 外部の検査機関を採用する会社もあれば、 32 00:01:59,285 --> 00:02:03,455 自社内で検査を実行する 会社も沢山あります。 33 00:02:03,456 --> 00:02:06,490 移動式機器を厳しく NDTで検査することは、 34 00:02:06,491 --> 00:02:10,095 極めて重要なことです。 現場では巨大な車両が 35 00:02:10,096 --> 00:02:11,963 大変な負担のかかる環境で動作し、 36 00:02:11,965 --> 00:02:14,598 他の車両オペレーターや 現場スタッフと 37 00:02:14,600 --> 00:02:16,968 常にインタラクションがあるからです。 38 00:02:16,970 --> 00:02:19,870 工業用超音波検査で用いる 39 00:02:19,871 --> 00:02:23,675 NDTのコア技術の進歩は、 検査の改善につながり、 40 00:02:23,676 --> 00:02:26,678 採鉱現場の 安全性と生産率も 41 00:02:26,680 --> 00:02:29,613 高まりました。 42 00:02:29,615 --> 00:02:31,415 検査機器が使いやすくなり、 43 00:02:31,416 --> 00:02:34,885 コストが下がり、 業界で広く 44 00:02:34,886 --> 00:02:37,188 フェーズドアレイ超音波検査が 45 00:02:37,190 --> 00:02:40,558 受け入れられるようになり、 多くの採鉱会社は 46 00:02:40,560 --> 00:02:44,328 この技術を利用してNDTプログラムを さらに強化しています。 47 00:02:44,330 --> 00:02:46,330 フェーズドアレイの利点は、 今までアクセスできなかった 48 00:02:46,331 --> 00:02:50,768 複雑なエリアに 入れるようになったことです。 49 00:02:50,770 --> 00:02:54,271 従来のUTでは、 アクセス性に限界がありました。 50 00:02:54,273 --> 00:02:57,741 今までは、音響経路を しっかり確保する必要がありました。 51 00:02:57,743 --> 00:03:01,545 フェーズドアレイでは、 より短い距離で 52 00:03:01,546 --> 00:03:03,348 色々な角度に対応できます。 53 00:03:03,350 --> 00:03:06,216 当社はAWS D1.1や 54 00:03:06,218 --> 00:03:08,920 米国規格に関する多くの活動をしています。 55 00:03:08,921 --> 00:03:13,725 検査の時に45°、 60°また70°など、 56 00:03:13,726 --> 00:03:15,926 部位の厚みによって 選択しますが、 57 00:03:15,928 --> 00:03:18,061 一回で全角度に対応できるようになりました。 58 00:03:18,063 --> 00:03:23,100 なので、溶接部のUTの所要時間が かなり短縮されました 。 59 00:03:23,101 --> 00:03:26,070 フェーズドアレイは広範囲にカバーできるし、 60 00:03:26,071 --> 00:03:27,605 PODも良くなり、 61 00:03:27,606 --> 00:03:29,273 多くの結果を記録でき、 62 00:03:29,275 --> 00:03:32,576 亀裂などがひどくなっているか、 もっと細かくモニタリングできます。 63 00:03:32,578 --> 00:03:37,248 また、アクセスが困難な場所に対して、 可搬性を維持できます。 64 00:03:37,250 --> 00:03:40,151 フェーズドアレイの 広い適応性のおかげで、 65 00:03:40,153 --> 00:03:43,455 一つのプローブで 様々な検査シナリオや 66 00:03:43,456 --> 00:03:48,291 応用が効き、 そのための部品交換がいりません。 67 00:03:48,293 --> 00:03:52,296 採鉱機器の超音波検査は、 複雑な場合があります。 68 00:03:52,298 --> 00:03:54,165 大型また長い部位、 69 00:03:54,166 --> 00:03:56,100 複雑な形状、 70 00:03:56,101 --> 00:03:58,936 分解しないと アクセスに支障があったり、 71 00:03:58,938 --> 00:04:01,605 鉱業に従事する NDT検査担当者は 72 00:04:01,606 --> 00:04:05,810 このような様々な 困難に遭遇します。 73 00:04:05,811 --> 00:04:08,480 検査の多くは、 ベストフィットとして企画されていたり、 74 00:04:08,481 --> 00:04:12,616 ウェッジを数回入れ替えたり、 特殊な探触子の設計を必要としたります。 75 00:04:12,618 --> 00:04:15,853 検査を実行するには、 様々なステップを必要としました。 76 00:04:15,855 --> 00:04:18,055 これまでに、ある部位の検査で 77 00:04:18,056 --> 00:04:20,858 CADでシミュレーションモデルを造って 78 00:04:20,860 --> 00:04:24,828 最適な角度を 検討したことがありました。 79 00:04:24,830 --> 00:04:28,833 ある検査では、 その特定の亀裂を 80 00:04:28,835 --> 00:04:32,570 検知するためには 55°が最適な角度とわかったのですが、 81 00:04:32,571 --> 00:04:35,740 フェーズドアレイを使うと、 新たに55°のウェッジを 82 00:04:35,741 --> 00:04:37,975 買う必要がなく、 83 00:04:37,976 --> 00:04:42,113 既に持っている通常の探触子に ウェッジをのせて対応できます。 84 00:04:42,115 --> 00:04:44,715 従来の超音波は、 一回で一つの角度のみ 85 00:04:44,716 --> 00:04:46,550 使えました。 86 00:04:46,551 --> 00:04:49,353 すると、カバーできる範囲も 検知能力も限定されてしまいます。 87 00:04:49,355 --> 00:04:53,658 特に欠陥部位が機器の内部にあると、 限界があります。 88 00:04:53,660 --> 00:04:55,593 亀裂が見つかると、 89 00:04:55,595 --> 00:04:58,396 通常は検査担当者の 測定値もしくはレポートしか 90 00:04:58,398 --> 00:05:01,565 保存されません。 91 00:05:01,566 --> 00:05:05,736 スィングシャフトは、 ドラグラインの重要な部品です。 92 00:05:05,738 --> 00:05:09,040 ドラグラインは可能な限り シャットダウンしたくないので、 93 00:05:09,041 --> 00:05:13,845 通常はマニュアルによる 超音波検査が採用されます。 94 00:05:13,846 --> 00:05:18,081 亀裂の検出は、 検査担当者の 95 00:05:18,083 --> 00:05:21,485 検出能力次第になります。 A-スキャンを表示して、 96 00:05:21,486 --> 00:05:23,888 プローブを動かしながら探していきます。 97 00:05:23,890 --> 00:05:28,960 シャフトが固定されていると、 超音波検査も限定されてしまいます。 98 00:05:28,961 --> 00:05:31,661 フェーズドアレイはビームをスィープできるので、 99 00:05:31,663 --> 00:05:36,266 アクセスできるところから より広範囲に渡ってシャフトをカバーできます。 100 00:05:36,268 --> 00:05:39,103 イメージングにより、 検査の信頼性が上がりました。 101 00:05:39,105 --> 00:05:41,471 シャフトでモニタリングしている亀裂がある時には 102 00:05:41,473 --> 00:05:43,341 特に効果的です。 103 00:05:43,343 --> 00:05:46,276 スキャナーまたは エンコーダーを検査に加えると、 104 00:05:46,278 --> 00:05:48,680 検査の信頼性が さらに向上します。 105 00:05:48,681 --> 00:05:53,785 毎回正確に同じ位置から 検査が可能になります。 106 00:05:53,786 --> 00:05:57,588 ドラグラインやシャベルには ボアやラグが沢山あり、 107 00:05:57,590 --> 00:06:01,491 ピンやシャフトで様々な部品が 接続されています。 108 00:06:01,493 --> 00:06:03,193 そこは 応力が特に高い部位で、 109 00:06:03,195 --> 00:06:06,030 内周に沿って 亀裂が生じやすくなります。 110 00:06:06,031 --> 00:06:08,900 アセンブリーされたままでは、 他の部品によって 111 00:06:08,901 --> 00:06:12,603 プローブがアクセスできなかったり 形状もしくは他の部位からの 112 00:06:12,605 --> 00:06:17,008 反射によって、 検査が難しいときがあります。 113 00:06:17,010 --> 00:06:20,011 フェーズドアレイを使うと、 アクセスできる部位からの 114 00:06:20,013 --> 00:06:21,813 検査可能領域が広がり、 115 00:06:21,815 --> 00:06:23,648 イメージングを使うことにより 116 00:06:23,650 --> 00:06:27,651 検査担当者はより鮮明に 形状や信号を理解しやすくなります。 117 00:06:27,653 --> 00:06:30,588 他にも多種多様な部品を 検査できます。 118 00:06:30,590 --> 00:06:34,591 ほとんど全ての採鉱装置には、 異なるサイズのギヤがあります。 119 00:06:34,593 --> 00:06:39,330 歯車が整っていることは 持続性のある運転に必要不可欠です。 120 00:06:39,331 --> 00:06:41,298 亀裂の程度を把握すること、 121 00:06:41,300 --> 00:06:45,503 歯車が脱落する可能性があるのか、 正確に把握できることは極めて重要です 。 122 00:06:45,505 --> 00:06:48,138 フェーズドアレイは、 123 00:06:48,140 --> 00:06:51,508 さまざまな業界で 20年以上に渡って使われてきた 124 00:06:51,510 --> 00:06:57,115 実績があり、鉱山における 各使用方法にもその経験が生かされています。 125 00:06:57,116 --> 00:06:59,650 複数のアングルとイメージングにより、 126 00:06:59,651 --> 00:07:01,285 検査可能領域が広がり、 127 00:07:01,286 --> 00:07:03,286 走査時間が短縮されたため、 128 00:07:03,288 --> 00:07:04,921 検知能力も高まり、 129 00:07:04,923 --> 00:07:06,958 亀裂の成長をモニタリングする時は 130 00:07:06,960 --> 00:07:10,961 欠陥の特性もより良く判断でき、 特に効果的です。 131 00:07:10,963 --> 00:07:13,565 フェーズドアレイは、現場の 132 00:07:13,566 --> 00:07:15,966 予測型保全プログラムに貢献でき、 133 00:07:15,968 --> 00:07:19,103 利益性を高められます。 134 00:07:19,105 --> 00:07:22,906 傾向として、より低廉で 操作しやすい機器が求められる中、 135 00:07:22,908 --> 00:07:27,378 オリンパスの提供する機器は 採鉱現場のNDT担当者にとっても 136 00:07:27,380 --> 00:07:31,048 お手頃であり、多くの会社は 従来の超音波検査から 137 00:07:31,050 --> 00:07:34,351 フェーズドアレイ超音波検査に切り替えています。 138 00:07:34,353 --> 00:07:37,588 採鉱に関する製品についての お問い合わせは、 139 00:07:37,590 --> 00:07:39,790 業担当者もしくは 140 00:07:39,791 --> 00:07:50,136 当社ウエブサイトまでどうぞ。 www.olympus-ims.com.