1 00:00:12,545 --> 00:00:15,381 ガス、石油、水、その他の化学物質を 2 00:00:15,381 --> 00:00:17,916 世界各地に運ぶために 3 00:00:17,916 --> 00:00:21,153 新しいパイプラインが毎年建設されています。 4 00:00:21,153 --> 00:00:23,221 通常、パイプラインは 5 00:00:23,221 --> 00:00:26,258 自動溶接システムを使用して 6 00:00:26,258 --> 00:00:29,261 建設現場で円周溶接が行われます。 7 00:00:29,261 --> 00:00:30,730 パイプの表面塗装や海底への設置前に、 8 00:00:30,730 --> 00:00:32,731 すべての溶接部に対して 9 00:00:32,731 --> 00:00:35,668 非破壊検査を行い 10 00:00:35,668 --> 00:00:38,070 保全性を確認する必要があります。 11 00:00:38,070 --> 00:00:39,505 PipeWIZARD(パイプウィザード)は、 12 00:00:39,505 --> 00:00:42,241 パイプライン円周溶接部検査専用の 13 00:00:42,241 --> 00:00:44,710 超音波フェーズドアレイシステムです。 14 00:00:44,710 --> 00:00:46,445 非常に過酷な環境でも使用できるよう 15 00:00:46,445 --> 00:00:48,815 設計されています。 16 00:00:48,815 --> 00:00:50,650 シベリアや砂漠地帯に至る 17 00:00:50,650 --> 00:00:52,718 気温、湿度、塩分、乾燥状態などの 18 00:00:52,718 --> 00:00:55,288 過酷な環境下で本システムは使用され、 19 00:00:55,288 --> 00:00:57,590 その耐振動性と耐衝動性が 20 00:00:57,590 --> 00:01:01,226 証明されています。 21 00:01:01,226 --> 00:01:03,663 陸上・海上における、世界最大規模の 22 00:01:03,663 --> 00:01:05,965 パイプライン建設プロジェクトでも 23 00:01:05,965 --> 00:01:07,566 採用されてきました。 24 00:01:07,600 --> 00:01:10,003 この装置は、使用される 25 00:01:10,003 --> 00:01:12,005 パイプライン建設地の環境に備えて 26 00:01:12,005 --> 00:01:15,075 密封され耐久性が高められています。 27 00:01:15,075 --> 00:01:17,476 パイプライン建設の現場で、 28 00:01:17,476 --> 00:01:19,711 多くの作業員がPipeWIZARDの操作を習得し、 29 00:01:19,711 --> 00:01:22,715 数多くの溶接部検査が実施されてきました。 30 00:01:22,715 --> 00:01:24,416 パイプラインの円周溶接部検査には、 31 00:01:24,416 --> 00:01:26,351 様々な検査法を使用できますが、 32 00:01:26,351 --> 00:01:28,388 ゾーン識別による自動超音波検査は 33 00:01:28,388 --> 00:01:30,223 他の非破壊検査法よりも 34 00:01:30,223 --> 00:01:33,660 優れた点があります。 35 00:01:33,660 --> 00:01:35,861 パイプラインの検査では、 36 00:01:35,861 --> 00:01:38,431 放射線と超音波による検査が 37 00:01:38,431 --> 00:01:40,900 最も一般的です。 38 00:01:40,900 --> 00:01:42,701 しかし実際の作業現場では、 39 00:01:42,701 --> 00:01:45,138 放射線の危険が無い超音波検査法が 40 00:01:45,138 --> 00:01:47,606 選ばれてきました。 41 00:01:47,640 --> 00:01:49,841 測定結果を迅速に収集し、 42 00:01:49,841 --> 00:01:52,245 特に肉厚方向の欠陥のサイジングを 43 00:01:52,245 --> 00:01:54,946 正確に取得することができます。 44 00:01:54,946 --> 00:01:56,850 自動の超音波フェーズドアレイ検査法には、 45 00:01:56,850 --> 00:02:00,486 放射線検査法よりも多くのメリットがあります。 46 00:02:00,486 --> 00:02:02,355 特に、割れや 47 00:02:02,355 --> 00:02:05,325 融合不良に対する高い検出確率(POD)、 48 00:02:05,325 --> 00:02:08,961 より正確な欠陥検出とサイジング、 49 00:02:08,961 --> 00:02:11,030 検査サイクルタイムの短縮、 50 00:02:11,030 --> 00:02:12,931 高効率、 51 00:02:12,931 --> 00:02:15,368 ECA(エンジニアリング健全性評価)を採用した 52 00:02:15,368 --> 00:02:18,738 深さおよび高さのサイジングの合否基準、 53 00:02:18,738 --> 00:02:22,508 放射線ハザードの防止とライセンシング、 54 00:02:22,508 --> 00:02:25,645 化学物質の不使用、廃棄物ゼロ対策、 55 00:02:25,645 --> 00:02:27,680 迅速な解析が可能、 56 00:02:27,680 --> 00:02:31,383 リアルタイムな生産管理と棄却率の軽減、 57 00:02:31,383 --> 00:02:33,453 電子形式によるセットアップと 58 00:02:33,453 --> 00:02:35,621 レポート作成機能などです。 59 00:02:35,621 --> 00:02:38,090 このPipeWIZARDは 60 00:02:38,123 --> 00:02:43,095 ASTM E-1961およびAPI 1104の検査規格に準拠しています。 61 00:02:43,095 --> 00:02:45,831 さらに、海上AUT標準DNV-OS-F101規格にも 62 00:02:45,831 --> 00:02:50,636 準拠しています。 63 00:02:50,636 --> 00:02:53,406 手動溶接の場合、 64 00:02:53,406 --> 00:02:56,075 溶接べベル角度はおよそ30°です。 65 00:02:56,075 --> 00:02:58,578 超音波は側壁にほぼ垂直に当たるため、 66 00:02:58,611 --> 00:03:01,413 フェーズドアレイによる 67 00:03:01,413 --> 00:03:03,850 パルスエコー設定が適しています。 68 00:03:03,850 --> 00:03:05,418 自動溶接の場合、 69 00:03:05,418 --> 00:03:07,820 通常のパイプライン建設での 70 00:03:07,820 --> 00:03:09,788 溶接べベル角度がおよそ5°以上となるため、 71 00:03:09,788 --> 00:03:11,691 パルスエコー検査は 72 00:03:11,691 --> 00:03:14,760 不可能となります。 73 00:03:14,760 --> 00:03:16,595 欠陥の方向性のため、 74 00:03:16,595 --> 00:03:18,865 この場合の欠陥検出とサイジングには 75 00:03:18,865 --> 00:03:22,135 フェーズドアレイによるピッチキャッチ法がより適しています。 76 00:03:22,135 --> 00:03:24,803 PipeWIZARDソフトウェア、装置、スキャナーは、 77 00:03:24,803 --> 00:03:27,440 ゾーン識別による 78 00:03:27,440 --> 00:03:31,476 ピッチキャッチ検査法用に構成されています。 79 00:03:31,476 --> 00:03:32,945 この検査法では 80 00:03:32,945 --> 00:03:35,248 溶接部の各セクションに 81 00:03:35,248 --> 00:03:37,250 特定の超音波ビームが作成されます。 82 00:03:37,250 --> 00:03:39,018 単一ラインスキャンでは、 83 00:03:39,018 --> 00:03:41,453 溶接部が複数のゾーンに分割され、 84 00:03:41,453 --> 00:03:44,723 その各々が個別に測定されます。 85 00:03:44,723 --> 00:03:47,760 PipeWIZARDは、複数の検査技術を採用して 86 00:03:47,760 --> 00:03:50,896 溶接部検査を完全にカバーします。 87 00:03:50,930 --> 00:03:53,566 TOFD(伝播時間回折)により、 88 00:03:53,566 --> 00:03:56,268 気孔と縦方向の割れが検出されます。 89 00:03:56,268 --> 00:04:00,073 ピッチキャッチ法により、溶接べベルの融合不良が検出されます。 90 00:04:00,073 --> 00:04:04,310 パルスエコー法により、ルーフとキャップ内の欠陥が検出されます。 91 00:04:04,310 --> 00:04:06,611 データ収集時に、B-スキャンによってルーフと 92 00:04:06,611 --> 00:04:09,548 溶接の容量が表示されます。 93 00:04:09,548 --> 00:04:11,583 また、カップリングステータスも 94 00:04:11,583 --> 00:04:14,153 常に画面上に表示されます。 95 00:04:14,153 --> 00:04:17,090 各溶接部の包括的なレポートが、 96 00:04:17,090 --> 00:04:19,858 電子形式で自動作成されます。 97 00:04:19,858 --> 00:04:22,761 シンプルな設計と色分けされたイメージにより、 98 00:04:22,761 --> 00:04:27,866 わかりやすい解析結果が即座に表示されます。 99 00:04:27,866 --> 00:04:30,103 以上のように、PipeWIZARDシステムは、 100 00:04:30,103 --> 00:04:35,641 パイプライン建設プロジェクトの 高効率を目的として設計されています。 101 00:04:35,641 --> 00:04:37,843 オリンパスでは、 102 00:04:37,843 --> 00:04:40,413 本装置のトレーニングを実施するなど 103 00:04:40,413 --> 00:04:42,815 各地で高品質のサービスを 104 00:04:42,815 --> 00:04:45,518 お客様にお届けしています。 105 00:04:45,518 --> 00:04:47,853 PipeWIZARDの詳細につきましては 106 00:04:47,853 --> 00:04:49,821 お近くのオリンパスまでお問い合わせください。 107 00:04:49,821 --> 00:05:01,400 または、www.olympus-ims.comをご覧ください。