1 00:00:06,806 --> 00:00:11,008 CRA(耐食合金)クラッド管パイプライン 円周溶接部の自動超音波検査(AUT) 2 00:00:11,010 --> 00:00:13,945 パイプラインの 建設現場で 3 00:00:13,946 --> 00:00:16,180 自動超音波検査(AUT)を用いて 4 00:00:16,181 --> 00:00:19,650 溶接部を精密に検査します。 5 00:00:19,651 --> 00:00:22,820 PipeWIZARDは フルオートシステムで、 6 00:00:22,821 --> 00:00:24,988 パイプラインの円周溶接部を 7 00:00:24,990 --> 00:00:28,760 フェーズドアレイで検査します。 8 00:00:28,761 --> 00:00:31,061 石油・ガス採取が増加し、 9 00:00:31,063 --> 00:00:35,300 腐食性の高い流体の パイプライン搬送も多くなっています。 10 00:00:35,301 --> 00:00:38,636 そこで、腐食性によるダメージを 最低限にするために、 11 00:00:38,638 --> 00:00:43,675 パイプは耐食合金(CRA)で 作られています。 12 00:00:43,676 --> 00:00:45,910 製造コストを抑えるため、 13 00:00:45,911 --> 00:00:49,146 パイプの一部のみに 耐食合金が使用されています。 14 00:00:49,148 --> 00:00:52,216 このCRA材料は 一枚の層として 15 00:00:52,218 --> 00:00:55,986 パイプの内径に 固着されています。 16 00:00:55,988 --> 00:00:58,288 また、耐食合金は、 17 00:00:58,290 --> 00:01:02,060 パイプ同士の溶接部にも 使用されています。 18 00:01:02,061 --> 00:01:04,428 通常、炭素鋼の溶接部を フェーズドアレイの 19 00:01:04,430 --> 00:01:06,196 パルスエコー、または 20 00:01:06,198 --> 00:01:08,566 ピッチ・キャッチで検査すると、 21 00:01:08,568 --> 00:01:11,703 超音波ビームは 底辺で跳ね返り、 22 00:01:11,705 --> 00:01:14,705 溶接ベベルやキャップに届きます 23 00:01:14,706 --> 00:01:16,340 しかし、パイプの内部に、 24 00:01:16,341 --> 00:01:19,076 異種材料が 結合されていると、 25 00:01:19,078 --> 00:01:21,880 速度や 粒状構造などの特性が 26 00:01:21,881 --> 00:01:24,515 母材とは異なります。 27 00:01:24,516 --> 00:01:26,183 そのため、標準的な 28 00:01:26,185 --> 00:01:28,620 検査方法で見られる 底辺での跳ね返りが 29 00:01:28,621 --> 00:01:31,956 不可能になります。 それは、耐食合金によって 30 00:01:31,958 --> 00:01:34,058 モード変換が起き、 31 00:01:34,060 --> 00:01:37,228 データ解析が非常に 難しくなるからです。 32 00:01:37,230 --> 00:01:39,463 溶融部の反対側には、 ビームの跳ね返り無しに 33 00:01:39,465 --> 00:01:42,200 直接ビームが 届きます。 34 00:01:42,201 --> 00:01:45,070 しかし、別な課題として、 耐食合金は 35 00:01:45,071 --> 00:01:48,506 異方性のものが多く、 減衰量も多いため、 36 00:01:48,508 --> 00:01:51,575 SN比が下がり、 異種溶接部の 37 00:01:51,576 --> 00:01:54,145 検査では 横波の浸透が 38 00:01:54,146 --> 00:01:57,448 難しくなります。 39 00:01:57,450 --> 00:01:59,816 さらに、溶接上部の 40 00:01:59,818 --> 00:02:02,686 表面、および 表面下に潜む欠陥が 41 00:02:02,688 --> 00:02:04,988 明らかになりません。 42 00:02:04,990 --> 00:02:06,490 こうした課題を解決するために、 43 00:02:06,491 --> 00:02:10,126 様々なメリットを組み合わせた 新たな 44 00:02:10,128 --> 00:02:12,596 デュアル・リニア・アレイ・プローブ(PipeWIZARD用) による 耐食合金クラッド管の 45 00:02:12,598 --> 00:02:16,600 異材の円周溶接部の 検査を推奨します。 46 00:02:16,601 --> 00:02:20,338 60エレメントのプローブは、 15エレメントx4グループによる 47 00:02:20,340 --> 00:02:23,206 4分割構成で、各グループは 48 00:02:23,208 --> 00:02:26,778 受信プローブ、または 送信プローブの役割を果たします。 49 00:02:26,780 --> 00:02:29,413 様々な周波数で使用できます。 50 00:02:29,415 --> 00:02:31,215 デュアル・リニア・アレイ・プローブ (PipeWIZARD用)は、 51 00:02:31,216 --> 00:02:33,718 フェーズドアレイのS-スキャンと 52 00:02:33,720 --> 00:02:37,455 低周波数のリニア(TRL)検査の 利点を組み合わせています。 53 00:02:37,456 --> 00:02:39,623 プローブは縦波をパルス送信し、 54 00:02:39,625 --> 00:02:43,861 減衰量の多い材料でも しっかり浸透します。 55 00:02:43,863 --> 00:02:45,863 ウエッジのデュアル構成により、 56 00:02:45,865 --> 00:02:47,965 送信プローブと受信プローブは 57 00:02:47,966 --> 00:02:50,035 音響絶縁され、 58 00:02:50,036 --> 00:02:52,870 ウエッジの減衰材料や 縦波パルスエコーで 59 00:02:52,871 --> 00:02:54,771 必要とされていた 60 00:02:54,773 --> 00:02:59,176 大きな吸音材が 不要になりました。 61 00:02:59,178 --> 00:03:01,713 専用のSA27ウエッジは 62 00:03:01,715 --> 00:03:05,383 PipeWIZARDスキャナーに接続されるように 設計されています。 63 00:03:05,385 --> 00:03:07,685 設置面積が小さいため、 プローブを溶接部に 64 00:03:07,686 --> 00:03:09,653 近づけることができ、 65 00:03:09,655 --> 00:03:11,890 UTパスが短く、 66 00:03:11,891 --> 00:03:14,858 SN比が改善されます。 67 00:03:14,860 --> 00:03:17,828 ウエッジは、パイプの曲率と 望ましい焦点に基づいて 68 00:03:17,830 --> 00:03:20,565 設計されています。 69 00:03:20,566 --> 00:03:22,233 環境と 70 00:03:22,235 --> 00:03:24,568 パイプ中の流体によって、 71 00:03:24,570 --> 00:03:26,838 耐食合金材料の 組み合わせや 72 00:03:26,840 --> 00:03:29,906 厚みは様々です。 73 00:03:29,908 --> 00:03:31,743 そのため、最適な検査技法は、 74 00:03:31,745 --> 00:03:35,113 プロジェクトごとに 規定する必要があります。 75 00:03:35,115 --> 00:03:36,715 異種溶接、そして 76 00:03:36,716 --> 00:03:38,916 耐食合金クラッド管には、 77 00:03:38,918 --> 00:03:40,951 常に独自の課題があります。 78 00:03:40,953 --> 00:03:44,988 オリンパスは、このような 先進的な検査をサポートいたします。 79 00:03:44,990 --> 00:03:46,556 自動超音波検査の 80 00:03:46,558 --> 00:03:49,360 ソリューションに関しては お近くのオリンパスまで 81 00:03:49,361 --> 00:03:51,495 お問い合わせください。 82 00:03:51,496 --> 00:03:59,238 または当社のウェブサイトをご覧ください。 www.olympus-ims.com