1 00:00:05,738 --> 00:00:11,041 インラインERW溶接管探傷システム 2 00:00:11,043 --> 00:00:14,078 これは、オリンパスNDTのERW(溶接管) 3 00:00:14,080 --> 00:00:17,814 インライン探傷システム(中間サイズ用)です。 4 00:00:17,816 --> 00:00:20,418 このシステムは、 2.375インチ(60.325mm)から 5 00:00:20,419 --> 00:00:23,821 最大9.625インチ(244.475mm)までの 6 00:00:23,823 --> 00:00:29,693 溶接管のインライン探傷を目的として 設計されています。 7 00:00:29,694 --> 00:00:31,963 同様の設計に基づいた 8 00:00:31,964 --> 00:00:34,698 類似したシステムでは、 9 00:00:34,699 --> 00:00:38,168 4インチ(101.6mm)から 16インチ(406.4mm)までの 10 00:00:38,169 --> 00:00:42,206 大径溶接管の探傷を行うことができます。 11 00:00:42,208 --> 00:00:44,908 このシステムは、探傷に必要な 12 00:00:44,909 --> 00:00:46,911 超音波探傷設備、電子装置、機構装置と制御装置を備え、 13 00:00:46,913 --> 00:00:51,683 すばやく簡単に優れた探傷を行います。 14 00:00:51,684 --> 00:00:54,051 システムの構成には、 探傷ヘッドを支える 15 00:00:54,053 --> 00:00:58,321 ガントリーポータルが 付いています。 16 00:00:58,323 --> 00:01:00,791 探傷ヘッドには 17 00:01:00,793 --> 00:01:03,193 データを取得するための電子機器があります。 18 00:01:03,194 --> 00:01:05,130 データ取得のための装置には 19 00:01:05,131 --> 00:01:09,699 並行に2つの開口で 20 00:01:09,701 --> 00:01:13,036 励起することができる 21 00:01:13,038 --> 00:01:15,373 QuickScan LT 32/256を採用しています。 22 00:01:15,374 --> 00:01:19,576 このシステムでは、3台のQuickScanを 使用しています。 23 00:01:19,578 --> 00:01:23,681 それぞれのQuickScanには、 フェーズドアレイプローブが1個ずつ接続されています。 24 00:01:23,683 --> 00:01:27,884 探傷ヘッドは 3層構造です。 25 00:01:27,886 --> 00:01:30,654 この3層構造は 同様の機構を備えており 26 00:01:30,656 --> 00:01:35,393 各層にフェーズドアレイプローブを 設置しています。 27 00:01:35,394 --> 00:01:38,094 各プローブは溶接管の周囲を 28 00:01:38,096 --> 00:01:41,699 180度まで回転することができます。 29 00:01:41,701 --> 00:01:43,535 探傷の側面から説明すると 30 00:01:43,536 --> 00:01:47,404 各プローブは、それぞれ 異なる役目を果たしています。 31 00:01:47,406 --> 00:01:51,809 最初のプローブは 溶接線を追跡し 32 00:01:51,811 --> 00:01:53,978 第2プローブと第3プローブは 33 00:01:53,979 --> 00:01:56,046 溶接線上を 34 00:01:56,048 --> 00:02:03,286 時計回りと反時計周りに超音波を発信して 回転し探傷を行います。 35 00:02:03,288 --> 00:02:05,756 ヨークにはウォーターウエッジが搭載されており 36 00:02:05,758 --> 00:02:10,894 簡単に着脱することができます。 37 00:02:10,896 --> 00:02:14,464 そのため、生産工程で 38 00:02:14,466 --> 00:02:16,934 大幅に寸法を 変更しなければならない場合でも 39 00:02:16,936 --> 00:02:21,605 短時間で交換作業を 行うことができます。 40 00:02:21,606 --> 00:02:26,610 また、システムの一部として 校正スタンドがあります。 41 00:02:26,611 --> 00:02:30,515 校正スタンドは、 探傷システムの重要な 42 00:02:30,516 --> 00:02:32,883 2つのプロセスで使用します。 43 00:02:32,884 --> 00:02:37,988 校正および、校正チェックです。 44 00:02:37,989 --> 00:02:40,458 校正では 45 00:02:40,459 --> 00:02:43,193 校正装置がプローブの下に 46 00:02:43,194 --> 00:02:44,994 正確に欠陥を 47 00:02:44,996 --> 00:02:48,265 配置します。 48 00:02:48,266 --> 00:02:51,501 プローブは基準欠陥の周りを回転します。 49 00:02:51,503 --> 00:02:54,238 これにより、プローブのすべての開口が 50 00:02:54,239 --> 00:02:58,943 同じ感度レベルに調整されます。 51 00:02:58,944 --> 00:03:01,011 校正シーケンス中 52 00:03:01,013 --> 00:03:03,080 溶接部の最初の側面を探傷する 53 00:03:03,081 --> 00:03:05,916 プローブで基準欠陥を探傷して、 54 00:03:05,918 --> 00:03:09,553 校正を行います。 55 00:03:09,555 --> 00:03:12,689 Quickviewでは、 基準欠陥の上を通過する際の 56 00:03:12,691 --> 00:03:15,493 フェーズドアレイプローブの 57 00:03:15,494 --> 00:03:19,029 各開口における 波高値を確認します。 58 00:03:19,031 --> 00:03:20,831 校正の目的は 59 00:03:20,833 --> 00:03:24,301 各開口における波高値を 目標値80%±5%に 60 00:03:24,303 --> 00:03:28,806 そろえることです。 61 00:03:28,808 --> 00:03:30,808 一回の校正動作後 62 00:03:30,809 --> 00:03:34,944 80%の波高値に 達していない開口もあるため 63 00:03:34,946 --> 00:03:36,914 各開口のゲインレベルを 64 00:03:36,916 --> 00:03:57,468 増減することで すべての開口を校正しなければなりません。 65 00:03:57,469 --> 00:03:59,270 このように 66 00:03:59,271 --> 00:04:04,575 2回目の校正動作後に 校正が適切に行われたことがわかります。 67 00:04:04,576 --> 00:04:06,911 今から、溶接部の反対側の 68 00:04:06,913 --> 00:04:09,046 プローブで探傷を行います。 69 00:04:09,048 --> 00:04:11,883 繰り返しになりますが、 ここでの目的は 70 00:04:11,884 --> 00:04:21,391 開口の波高値を 80%±5%にそろえることです。 71 00:04:21,393 --> 00:04:23,694 オペレーターは、 72 00:04:23,696 --> 00:04:27,065 Quickviewデータ収集ソフトウェアで 73 00:04:27,066 --> 00:04:30,268 どの開口を 校正するか選択したり 74 00:04:30,270 --> 00:04:32,969 すべての開口を 同時に選択したり 75 00:04:32,971 --> 00:04:36,540 開口の選択を 確認することができます。 76 00:04:36,541 --> 00:04:39,209 オペレーターがOKをクリックすると 77 00:04:39,211 --> 00:04:42,413 対応するデータ収集ゲートにおいて 校正感度を 78 00:04:42,414 --> 00:04:57,261 増減し調整を行います。 79 00:04:57,263 --> 00:05:03,701 2回目の校正動作後 校正が適切に行われたことがわかります。 80 00:05:03,703 --> 00:05:06,036 校正チェックのプロセスでは 81 00:05:06,038 --> 00:05:10,208 システムの校正を 総合的にチェックすることができます。 82 00:05:10,209 --> 00:05:13,243 生産ラインと同じ速度で、 83 00:05:13,244 --> 00:05:15,346 校正スタンドにより 84 00:05:15,348 --> 00:05:18,783 基準パイプが プローブ下に配置されます。 85 00:05:18,784 --> 00:05:20,651 校正スタンドは 86 00:05:20,653 --> 00:05:24,888 最大毎秒1メートル または毎分200フィートで移動することができます。 87 00:05:24,889 --> 00:05:28,493 実際の探傷速度で 88 00:05:28,494 --> 00:05:32,029 基準欠陥を確実にスキャンするため 8m/s²の加速度により 89 00:05:32,031 --> 00:05:34,798 非常に短い距離で 90 00:05:34,799 --> 00:05:38,570 加速することが可能です。 91 00:05:38,571 --> 00:05:41,271 校正チェックシーケンス中 92 00:05:41,273 --> 00:05:44,374 Quickviewは、基準欠陥からの 93 00:05:44,376 --> 00:05:46,209 波高値を記録します。 94 00:05:46,211 --> 00:05:49,313 校正チェックを成功させるには 95 00:05:49,315 --> 00:05:51,615 アラームレベルを超える 96 00:05:51,616 --> 00:05:53,951 すべての欠陥を検出する必要があります。 97 00:05:53,953 --> 00:05:58,121 ご覧いただけるように この校正チェックは、 98 00:05:58,123 --> 00:06:00,491 アラームレベル以上の すべての欠陥を検出しているため 99 00:06:00,493 --> 00:06:03,494 適切に行われたことになります。 100 00:06:03,496 --> 00:06:05,530 システムを保護するために 101 00:06:05,531 --> 00:06:08,966 当社は、渦流コイルと 渦流探傷器Nortec 500を 102 00:06:08,968 --> 00:06:12,636 組み合わせて使用します。 103 00:06:12,638 --> 00:06:14,671 この保護システムは、 104 00:06:14,673 --> 00:06:16,741 フェーズドアレイプローブに 損傷を与える可能性がある 105 00:06:16,743 --> 00:06:19,943 未溶接開口部から プローブを保護することを目的としています。 106 00:06:19,944 --> 00:06:22,679 このコイルは 例えば、未溶接開口部の 107 00:06:22,681 --> 00:06:26,583 材料の変化を原因とする 磁界のばらつきを 108 00:06:26,585 --> 00:06:30,054 検出するために 設計されています。 109 00:06:30,056 --> 00:06:33,156 それにより、コイルに発生する すべての磁界の変化は 110 00:06:33,158 --> 00:06:35,093 PLCで検出される 111 00:06:35,094 --> 00:06:38,094 アラームを生成します。 112 00:06:38,096 --> 00:06:42,399 そしてフェーズドアレイプローブを パイプから離すようトリガーをかけます。 113 00:06:42,401 --> 00:06:47,238 オリンパスの インラインERW溶接管探傷システムに関する詳しい情報は 114 00:06:47,239 --> 00:06:50,008 お近くのオリンパスまで ご連絡ください。 115 00:06:50,010 --> 00:06:58,418 または、当社のウェブサイト www.olympus-ims.comをご覧ください。