1 00:00:05,504 --> 00:00:09,508 OmniScan SXの マルチテクノロジーによる溶接部探傷 2 00:00:09,508 --> 00:00:12,044 オリンパスのOmniScan SXは 3 00:00:12,044 --> 00:00:14,080 X線検査に代わり、 従来のA-スキャン探傷および 4 00:00:14,080 --> 00:00:16,648 高度なフェーズドアレイ探傷と、 TOFD探傷を行うことができます。 5 00:00:16,648 --> 00:00:19,351 また、取得したデータを保存し、 解析やレポート作成に 6 00:00:19,351 --> 00:00:21,821 利用することができます。 7 00:00:21,821 --> 00:00:24,923 「一般的なUT法(超音波探傷法)による探傷」 8 00:00:24,923 --> 00:00:28,595 一般的なUTプローブによる 探傷モードでは 9 00:00:28,595 --> 00:00:31,630 大型の 高解像度タッチスクリーンと 10 00:00:31,630 --> 00:00:34,433 A-スキャン表示上の インタラクティブメニューにより 11 00:00:34,433 --> 00:00:37,736 タッチスクリーンで、 次のような操作を行うことができます。 12 00:00:37,736 --> 00:00:43,843 UT開始位置、UT範囲 13 00:00:43,843 --> 00:00:46,545 ゲートの調整、 14 00:00:46,578 --> 00:00:49,548 ゲインの変更、 15 00:00:49,548 --> 00:00:53,285 斜角の設定です。 16 00:00:53,285 --> 00:00:56,088 一般的なUT探傷では 17 00:00:56,088 --> 00:00:58,991 A-スキャン表示で 欠陥指示を確認しながら 18 00:00:58,991 --> 00:01:16,508 溶接線に対してプローブを垂直にオーバーラップさせつつ 前後走査させ、溶接線に沿って並行移動させていきます。 19 00:01:16,508 --> 00:01:21,981 欠陥指示が検出されたら 溶接部にマークをつけ 20 00:01:22,014 --> 00:01:34,026 統計データを 探傷レポートに書き込みます。 21 00:01:34,026 --> 00:01:46,171 (現在、画面表示は標準速度の2.5倍速になっています。) 22 00:01:46,171 --> 00:01:48,374 レポートの最後に 検査担当者がサインします。 23 00:01:48,374 --> 00:01:50,443 これは、測定結果が 24 00:01:50,443 --> 00:01:55,048 検査担当者の技術や経験に 大きく影響されるためです。 25 00:01:55,048 --> 00:01:58,418 「フェーズドアレイ法によるデータ収集」 26 00:01:58,418 --> 00:02:01,754 フェーズドアレイ探傷は 複数のエレメントを持つ 27 00:02:01,754 --> 00:02:04,623 プログラム可能なプローブと、スキャナーを 使用することにより 28 00:02:04,623 --> 00:02:07,626 短時間で徹底した探傷を 行うことができます。 29 00:02:07,626 --> 00:02:10,863 フェーズドアレイ探傷は ASME、EN、それらに類似する規格など、 30 00:02:10,863 --> 00:02:13,933 一般的な超音波探傷と同様の規格 および標準試験片により 31 00:02:13,933 --> 00:02:17,136 規格化されています。 32 00:02:17,136 --> 00:02:19,704 プローブを、所定の位置から 溶接線に沿って 33 00:02:19,704 --> 00:02:21,439 並行移動しスキャンさせ 34 00:02:21,439 --> 00:02:26,611 データを記録します。 35 00:02:26,611 --> 00:02:29,981 データ取得後は、 OmniScan探傷器で直接解析したり、 36 00:02:29,981 --> 00:02:33,118 またはOmniPCソフトウェアを使って オフラインで解析するため 37 00:02:33,118 --> 00:02:34,953 データファイルを保存し 38 00:02:34,953 --> 00:02:38,758 SDHCカードに記録します。 39 00:02:38,758 --> 00:02:42,628 フェーズドアレイ解析 40 00:02:42,628 --> 00:02:46,065 フェーズドアレイ解析では A-スキャンデータに沿った 41 00:02:46,065 --> 00:02:48,901 断面図と上面図を 表示することができます。 42 00:02:48,901 --> 00:02:56,241 これらはインタラクティブなタイトルバーから 直接作成することができます。 43 00:02:56,241 --> 00:02:59,644 タッチスクリーンで データカーソルに触れ、ホールドし 44 00:02:59,644 --> 00:03:04,316 データカーソルを設定するか、または インタラクティブなタイトルバーを操作し 45 00:03:04,316 --> 00:03:07,086 溶接線に沿って 一回に一つのデータポイントを 46 00:03:07,086 --> 00:03:09,521 再生することができます。 47 00:03:09,521 --> 00:03:13,459 きずの長さの測定は C-スキャン(上面表示)で行います。 48 00:03:13,459 --> 00:03:17,130 カーソルを きずの端部に配置し 49 00:03:17,130 --> 00:03:23,503 ゲインを3~6dB減少させ測定します。 50 00:03:23,503 --> 00:03:29,408 きずの深さと高さは S-スキャン(断面表示)を使って測定します。 51 00:03:29,408 --> 00:03:34,246 カーソルをきずの端部に 配置します。 52 00:03:34,246 --> 00:03:39,218 ここでは、融合不良の 欠陥指示が見られます。 53 00:03:39,218 --> 00:03:42,721 きずの長さが、 17.34ミリメートル 54 00:03:42,754 --> 00:03:47,026 きずの高さが 4.84ミリメートル 55 00:03:47,026 --> 00:03:52,031 きずの深さが 6.79ミリメートルです。 56 00:03:52,031 --> 00:03:55,168 きずは、現在のレイアウトの スクリーンショットとともに 57 00:03:55,168 --> 00:03:56,869 タッチスクリーンから直接、 58 00:03:56,869 --> 00:04:00,540 欠陥指示テーブルに 追加することができます。 59 00:04:00,540 --> 00:04:07,379 OmniScan搭載のレポート作成機能を使い 60 00:04:07,379 --> 00:04:11,616 レポートには、 探傷器の情報や探傷結果の 61 00:04:11,616 --> 00:04:15,588 パラメーターを 挿入することができます。 62 00:04:15,588 --> 00:04:17,756 レポートは直接 63 00:04:17,789 --> 00:04:23,963 SDHCカードに保存したり、 印刷することができます。 64 00:04:23,963 --> 00:04:27,699 「TOFD法のデータ収集」 65 00:04:27,699 --> 00:04:29,568 TOFD検査は 66 00:04:29,568 --> 00:04:31,738 2個の一般的なUTプローブと 67 00:04:31,738 --> 00:04:35,874 ピッチキャッチ構成による シングルA-スキャンで行います。 68 00:04:35,908 --> 00:04:39,545 OmniScanソフトウェアの ウィザードは 69 00:04:39,545 --> 00:04:46,451 UTとスキャナーを設定する際に 役立ちます。 70 00:04:46,451 --> 00:04:51,256 インタラクティブなタイトルバーで AB(A-スキャンとB-スキャン)レイアウトを選択し 71 00:04:51,256 --> 00:04:55,128 探傷器で データ収集を開始します。 72 00:04:55,128 --> 00:04:57,329 溶接線に沿ってプローブを 73 00:04:57,329 --> 00:05:05,671 ゆっくりと滑らかに動かし、 安定したスキャンを行います。 74 00:05:05,671 --> 00:05:09,075 一時停止を選択し 75 00:05:09,108 --> 00:05:12,911 データをSDHCメモリーカードに 保存します。 76 00:05:12,911 --> 00:05:16,248 「TOFD解析」 77 00:05:16,248 --> 00:05:19,218 TOFD解析は、B-スキャンと 78 00:05:19,218 --> 00:05:23,623 PCSとウェッジ遅延の校正後の A-スキャンを使用します。 79 00:05:23,623 --> 00:05:28,794 B-スキャンの 調べたいエリアをズーム表示し 80 00:05:28,794 --> 00:05:34,499 きずの近くに データカーソルを配置します。 81 00:05:34,499 --> 00:05:37,303 回転ノブで データカーソルを操作し 82 00:05:37,303 --> 00:05:43,174 B-スキャンの各データポイントで A-スキャンを表示します。 83 00:05:43,174 --> 00:05:48,748 きず部分から外した 基準カーソルを 84 00:05:48,748 --> 00:05:53,184 ラテラル波の上に配置し 85 00:05:53,184 --> 00:05:56,621 底面エコーの上に 86 00:05:56,621 --> 00:06:01,126 測定カーソルを配置します。 87 00:06:01,126 --> 00:06:03,696 タッチスクリーンで、タッチ&ホールドし 88 00:06:03,696 --> 00:06:09,701 ウエッジの遅延とPCSを選択します。 89 00:06:09,701 --> 00:06:13,906 これで、スクリーン表示は校正され、 90 00:06:13,939 --> 00:06:18,378 UT軸とスキャン軸上の 基準カーソルと測定カーソルによって 91 00:06:18,378 --> 00:06:22,448 指定した四角い範囲内で 92 00:06:22,448 --> 00:06:25,884 きずを測定することができます。 93 00:06:25,884 --> 00:06:31,724 データカーソルを配置し 94 00:06:31,724 --> 00:06:35,728 典型的なA-スキャンでは 95 00:06:35,728 --> 00:06:39,864 測定値のエリアで タッチ&ホールドし 96 00:06:39,864 --> 00:06:42,434 欠陥指示をテーブルに追加して 97 00:06:42,434 --> 00:06:44,570 それをデータファイルに保存します。 98 00:06:44,570 --> 00:06:48,040 これでレポートに使用することができます。