1 00:00:09,900 --> 00:00:11,600 こんにちはTodd Houlahanです 2 00:00:11,600 --> 00:00:13,666 8回目となる 地質調査向けの 3 00:00:13,666 --> 00:00:15,800 ポータブル蛍光X線分析計における 4 00:00:15,800 --> 00:00:17,666 ベストプラクティスシリーズにようこそ 5 00:00:17,666 --> 00:00:19,400 今回はアプリケーションエンジニアリングマネージャーである 6 00:00:19,400 --> 00:00:21,033 Alex Thurstonに加わってもらいます 7 00:00:21,033 --> 00:00:23,333 Alex 調子はどうですか? いいですよ 8 00:00:23,333 --> 00:00:27,766 このビデオでは品質保証や品質管理 つまりQA/QCについて取り上げます 9 00:00:27,766 --> 00:00:29,300 お客様が試料について 10 00:00:29,300 --> 00:00:31,066 独自に化学分析を 行うには 11 00:00:31,066 --> 00:00:33,933 データの整合性に責任を持つ 必要があります 12 00:00:33,933 --> 00:00:37,733 ええその通りです 試料を頻繁に ラボに送るお客様においては 13 00:00:37,733 --> 00:00:41,966 既にQA/QCの手順が確立されている ことが多いです 14 00:00:41,966 --> 00:00:44,566 そうしたお客様にとって今回の内容は 15 00:00:44,566 --> 00:00:47,300 必ずしも新しいものでは ないかもしれませんが 16 00:00:47,300 --> 00:00:49,100 ハンドヘルドXRFならではの いくつかの機能を 17 00:00:49,100 --> 00:00:50,900 理解してもらえると思います 18 00:00:50,900 --> 00:00:55,800 お客様からよく聞かれるのは どのようなQA/QCを行うべきか、ということです 19 00:00:55,800 --> 00:00:57,600 私は決まってこう答えます 20 00:00:57,600 --> 00:01:01,166 ラボに対して行っているのと 同じことをすればいいのではないですかと 21 00:01:01,166 --> 00:01:03,300 そうすれば統一性が生まれ 22 00:01:03,300 --> 00:01:05,300 手順を標準化することができ 23 00:01:05,300 --> 00:01:08,766 何よりも 覚えやすくなります 24 00:01:08,766 --> 00:01:11,566 そうですね 主に 3つの面に要約できると思います 25 00:01:11,566 --> 00:01:16,433 汚染と精度 そして再現性です 26 00:01:16,433 --> 00:01:18,800 はい XRF汚染チェックですね 27 00:01:18,800 --> 00:01:20,333 ここではブランク試料を使って 28 00:01:20,333 --> 00:01:24,233 分析計前面の測定窓の 清浄度を検査します 29 00:01:24,233 --> 00:01:27,233 これを行えば 30 00:01:27,233 --> 00:01:29,833 測定結果を左右する埃の有無も チェックできます 31 00:01:29,833 --> 00:01:36,166 すべての分析計には二酸化ケイ素(石英ガラス)の ディスクが付属しており 32 00:01:36,166 --> 00:01:39,566 これを測定する際 シリコンのみ検出される状態である必要があります 33 00:01:39,566 --> 00:01:42,400 そうですね このブランク試料は バッチテスト中に 34 00:01:42,400 --> 00:01:45,300 定期的に 導入しておく必要があります 35 00:01:45,300 --> 00:01:50,133 はい 次にすべきことは 分析計の精度チェックです 36 00:01:50,133 --> 00:01:54,666 このチェックを行うには どのような試料でもかまいません 37 00:01:54,666 --> 00:01:58,166 例えば、マトリックスマッチングされた 認証済み基準物質や 38 00:01:58,166 --> 00:01:59,933 ラボで認証された 39 00:01:59,933 --> 00:02:01,933 お客様自身のプロジェクトの試料、 40 00:02:01,933 --> 00:02:05,400 またはすべての地質調査ユニットに付属する NIST試料も使用できます 41 00:02:05,400 --> 00:02:08,300 そうですね 経験則から言えば このタイプのテストを行う 42 00:02:08,300 --> 00:02:12,366 頻度は約20回ごとに 1回が最適でしょう 43 00:02:12,366 --> 00:02:17,200 精度レベルはお客様の責任において決めるのが 理想的ですが 44 00:02:17,200 --> 00:02:19,933 最終的には目的にかなって いなければなりません 45 00:02:19,933 --> 00:02:22,333 そうですね精度を決定する要素は これまでこのビデオシリーズで 46 00:02:22,333 --> 00:02:25,700 お話してきたことすべて すなわち試料の前処理 47 00:02:25,700 --> 00:02:29,400 検査時間 校正 48 00:02:29,400 --> 00:02:31,366 そして使用する試料容器です 49 00:02:31,366 --> 00:02:33,700 そのためお客様は Vantaで検査する試料のうち 50 00:02:33,700 --> 00:02:36,466 一定の割合を ラボに送って 51 00:02:36,466 --> 00:02:39,800 装置の分析能力を 確認しておく必要があります 52 00:02:39,800 --> 00:02:41,566 そのために役立つのは 53 00:02:41,566 --> 00:02:44,100 Vantaの精度を 54 00:02:44,100 --> 00:02:47,633 維持しておくため 試料のライブラリーを構築して 55 00:02:47,633 --> 00:02:51,366 良く知られた、優れたラボで分析し 確認することです 56 00:02:51,366 --> 00:02:54,366 そうですね私の経験では プロジェクトの開始時に 57 00:02:54,366 --> 00:02:56,400 たくさんの試料をラボに送っていても 58 00:02:56,400 --> 00:02:59,333 メソッドやワークフローに 自信がつくにつれ 59 00:02:59,333 --> 00:03:02,566 精度を裏付ける データが 60 00:03:02,566 --> 00:03:05,933 ラボから返されると プロジェクトの期間中、 61 00:03:05,933 --> 00:03:09,600 ラボに送る試料の量が 減っていくものです 62 00:03:09,600 --> 00:03:13,700 ではXRFの精度をチェックする方法 について説明してもらえますか? 63 00:03:13,700 --> 00:03:17,566 はい XRFの精度を チェックする上で肝心なのは 64 00:03:17,566 --> 00:03:19,966 分析計の安定性を確認することです 65 00:03:19,966 --> 00:03:21,966 その方法として、再現性のチェックが適しており 66 00:03:21,966 --> 00:03:24,700 同じ試料を何度か 測定して 67 00:03:24,700 --> 00:03:28,300 データのばらつきを 調べます 68 00:03:28,300 --> 00:03:31,466 ほとんどの場合 これが正確度よりも重要です 69 00:03:31,466 --> 00:03:34,400 なぜなら正確度は既知の濃度を持つ 試料を使って 70 00:03:34,400 --> 00:03:36,900 装置の工場出荷時校正を 調整することで 71 00:03:36,900 --> 00:03:38,766 必要な値を得られるからです 72 00:03:38,766 --> 00:03:41,100 そうですね これらの測定結果の再現性は 73 00:03:41,100 --> 00:03:44,366 データの信頼性において 重要です 74 00:03:44,366 --> 00:03:47,500 私たちはその再現性を 達成するために 75 00:03:47,500 --> 00:03:50,100 この工場で働いているわけですが 76 00:03:50,100 --> 00:03:53,000 これを装置のハードウェアの 改善とともに 77 00:03:53,000 --> 00:03:55,500 信号処理数の 向上によって 78 00:03:55,500 --> 00:03:58,500 実現しています それがAxon™テクノロジーです 79 00:03:58,500 --> 00:04:00,766 そうですね 私が精度測定による 80 00:04:00,766 --> 00:04:03,633 相対標準偏差チェックを 行ったときに 81 00:04:03,633 --> 00:04:05,500 裏付けられたのですが 82 00:04:05,500 --> 00:04:08,900 同じ試料に対して 7回以上測定して 83 00:04:08,900 --> 00:04:10,900 相対標準偏差(RSD)を計算したら 84 00:04:10,900 --> 00:04:13,466 とても低いRSDが得られました 85 00:04:13,466 --> 00:04:15,566 そうですね 装置の安定性は 86 00:04:15,566 --> 00:04:17,366 Vantaの真の持ち味です 87 00:04:17,366 --> 00:04:21,700 数週間から数カ月間にわたり 過酷な条件で 88 00:04:21,700 --> 00:04:25,733 高い試料スループットと 高温環境下で作業した結果 89 00:04:25,733 --> 00:04:30,900 画面に示されているように Vantaの安定性は 90 00:04:30,900 --> 00:04:33,933 温度サイクルを通して 維持されています 91 00:04:33,933 --> 00:04:38,566 この精度を分析計の 安定性に基づいて 92 00:04:38,566 --> 00:04:41,533 チェックするのは とても簡単で 93 00:04:41,533 --> 00:04:45,466 前に説明した XRF精度チェックを行って 94 00:04:45,466 --> 00:04:47,233 モニタリングするだけです 95 00:04:47,233 --> 00:04:50,100 長期間にわたって データを調べれば 96 00:04:50,100 --> 00:04:53,100 仕様から外れていないかどうか 確認するのに役立ちます 97 00:04:53,100 --> 00:04:56,433 この画面に示すのは とても分かりやすい例で 98 00:04:56,433 --> 00:04:59,633 偏差を確認することが できます 99 00:04:59,633 --> 00:05:01,700 一定の期間を 過ぎた後に 100 00:05:01,700 --> 00:05:05,266 装置に関連して 仕様から外れた偏差が見られるため 101 00:05:05,266 --> 00:05:08,433 やり直してチェックする ことができます 102 00:05:08,433 --> 00:05:11,333 また私はさまざまな 試料前処理方法で 103 00:05:11,333 --> 00:05:15,733 同じ試料を繰り返し測定することで お客様のデータ品質目標を 104 00:05:15,733 --> 00:05:20,433 達成するために ベストな 105 00:05:20,433 --> 00:05:23,233 前処理方法を 最適化しています 106 00:05:23,233 --> 00:05:25,533 それから繰り返し測定することで 107 00:05:25,533 --> 00:05:29,900 試料に起因するエラーと装置のエラーを 切り分けることもよく行います 108 00:05:29,900 --> 00:05:31,866 もう少し詳しく 説明してもらえますか? 109 00:05:31,866 --> 00:05:35,333 はい 試料を複数回 測定する際に 110 00:05:35,333 --> 00:05:38,133 試料の異なる位置を 測定することで 111 00:05:38,133 --> 00:05:41,566 試料の不均一性と それが測定結果に及ぼす 112 00:05:41,566 --> 00:05:44,200 影響度を 把握しやすくなります 113 00:05:44,200 --> 00:05:46,333 同じ試料を測定するときに 114 00:05:46,333 --> 00:05:49,233 分析計の位置を 同じままにしておくと 115 00:05:49,233 --> 00:05:51,533 装置エラーだと判断されてしまいます 116 00:05:51,533 --> 00:05:56,366 これら2つを比較することで 所定のデータ品質目標を達成するための 117 00:05:56,366 --> 00:06:00,366 最適な試料前処理を 行うことができます 118 00:06:00,366 --> 00:06:02,733 それはいいですねさらに詳しい情報については 119 00:06:02,733 --> 00:06:04,833 いつでも私たちにお問い合わせ いただけますよね 120 00:06:04,833 --> 00:06:07,400 もちろんです ではまとめましょう 121 00:06:07,400 --> 00:06:10,533 QA/QCのために私たちが行う必要があるのは 122 00:06:10,533 --> 00:06:12,700 ブランク試料の測定 既知の濃度を持つ試料の測定 123 00:06:12,700 --> 00:06:14,200 それらの試料をラボに送ること 124 00:06:14,200 --> 00:06:16,033 繰り返し測定の実施 複製、そして 125 00:06:16,033 --> 00:06:18,300 RSDの計算です 126 00:06:18,300 --> 00:06:20,466 さらに頻度に関しては、経験則から 127 00:06:20,466 --> 00:06:21,733 20回に1回行うのが適切なこと 128 00:06:21,733 --> 00:06:24,633 あるいはラボ手順に合わせて 単に繰り返すこともできます 129 00:06:24,633 --> 00:06:27,133 素晴らしいありがとうございます どういたしまして 130 00:06:27,133 --> 00:06:29,566 次回はこれまでまだ 131 00:06:29,566 --> 00:06:32,300 取り上げていない ポータブルXRFプログラムに関する 132 00:06:32,300 --> 00:06:34,666 いくつかのヒントについて お話します 133 00:06:34,666 --> 00:06:35,900 またお会いましょう