1 00:00:14,580 --> 00:00:16,716 デュアル・マトリックス・アレイ (DMA)プローブは 2 00:00:16,716 --> 00:00:20,853 粒子の粗いオーステナイト系ステンレス鋼、 インコネル合金材料や溶接部を 3 00:00:20,853 --> 00:00:23,423 OmniScan探傷器やFOCUS装置で検査する際、 4 00:00:23,423 --> 00:00:26,625 より広い測定範囲をカバーできます。 5 00:00:26,625 --> 00:00:29,795 デュアル・マトリックス・アレイ (DMA)プローブにより、 6 00:00:29,795 --> 00:00:31,765 フェーズドアレイプローブのS-スキャンと 7 00:00:31,798 --> 00:00:33,666 低周波数の送受信や 8 00:00:33,666 --> 00:00:37,036 TRL検査法のメリットを組み合わせて、 9 00:00:37,036 --> 00:00:39,371 浸透しにくい素材の欠陥検出と 10 00:00:39,371 --> 00:00:43,041 サイジング性能を向上させます。 11 00:00:43,041 --> 00:00:46,645 DMAプローブは、 12 00:00:46,645 --> 00:00:48,415 全てのアレイがスプリッター不要の 13 00:00:48,415 --> 00:00:52,518 同一コネクターに接続された状態で、 14 00:00:52,518 --> 00:00:55,155 片面検査用のデュアル構成、または 15 00:00:55,155 --> 00:00:58,525 両面同時検査用のクワッド構成で 提供されます。 16 00:00:58,525 --> 00:01:03,095 2.25MHzのA17 DMAプローブは、 より厚みのある材料や、 17 00:01:03,095 --> 00:01:07,633 減衰しがちなオーステナイト系材料用に 最適化された 18 00:01:07,633 --> 00:01:12,671 大きめな4x7のエレメント構成を 採用しています。 19 00:01:12,671 --> 00:01:13,940 ここでの例では、 20 00:01:13,940 --> 00:01:17,610 30~80度の縦波によるS-スキャンの プログラミングにより 21 00:01:17,610 --> 00:01:21,413 オリンパスのVersaMouseスキャナーを 1回スキャンさせるだけで 22 00:01:21,413 --> 00:01:28,286 オーステナイト系溶接部の 全体積の検査が行えます。 23 00:01:28,286 --> 00:01:31,590 4MHzのA27 DMAプローブは、 24 00:01:31,590 --> 00:01:35,795 2x16のエレメント構成を採用し、 25 00:01:35,795 --> 00:01:40,000 ビームステアリングと表面検査を強化するため 26 00:01:40,000 --> 00:01:43,403 より小さなエレメントを使うことにより 薄い材料用に最適化されています。 27 00:01:43,403 --> 00:01:44,470 ここでの例では、 28 00:01:44,470 --> 00:01:48,206 表面および表面近傍の検査用に 最適化されたウエッジを使用して 29 00:01:48,206 --> 00:01:51,610 70~85度の縦波によるS-スキャンが 30 00:01:51,610 --> 00:01:55,081 ウエッジ前面20mmの位置に集束します。 31 00:01:55,081 --> 00:01:58,885 この位置では、浅い表面上の欠陥を 検出するための横波パルスエコーの 32 00:01:58,885 --> 00:02:02,655 全波Vスキップが不可能となるためです。 33 00:02:02,655 --> 00:02:04,590 高屈折角の表面測定では 34 00:02:04,590 --> 00:02:08,428 OmniScanのディスプレイは サイズが最適化されるように 35 00:02:08,428 --> 00:02:10,596 未補正のS-スキャン用に設定され、 36 00:02:10,596 --> 00:02:12,965 ゲートの位置は、 37 00:02:12,965 --> 00:02:16,268 表面および表面近傍の欠陥を検出するように 38 00:02:16,268 --> 00:02:33,953 C-スキャンの溶接部分の検査領域幅に 合わせて配置されます。 39 00:02:33,953 --> 00:02:35,988 DMAプローブのウエッジには、 40 00:02:35,988 --> 00:02:38,425 平面構成と 41 00:02:38,425 --> 00:02:41,293 パイプ表面に対応する AOD(凸面軸上)構成があります。 42 00:02:41,293 --> 00:02:45,031 ウエッジ内の送受信を音響的に絶縁することで 43 00:02:45,031 --> 00:02:47,933 ウエッジの制振材料と 44 00:02:47,933 --> 00:02:50,003 縦波パルスエコーウエッジで必要な 45 00:02:50,003 --> 00:02:52,205 大きな絶縁体が不要となります。 46 00:02:52,205 --> 00:02:56,508 このため検査データのノイズが軽減されます。 47 00:02:56,508 --> 00:02:59,045 DMAプローブのウエッジは交換可能で 48 00:02:59,045 --> 00:03:01,613 スキャナーと注水用ポートが備わっており、 49 00:03:01,613 --> 00:03:03,583 従来型超音波 TRLクリーピング波プローブと同様に 50 00:03:03,616 --> 00:03:05,718 容積検査用、または 51 00:03:05,718 --> 00:03:10,556 薄い表面の検査用に設計されています。 52 00:03:10,556 --> 00:03:13,025 32:128PRモジュールでは 53 00:03:13,025 --> 00:03:15,795 両面を同時に測定するため 54 00:03:15,795 --> 00:03:19,631 フェーズドアレイ検査用に DMAプローブを二つまで使用可能です。 55 00:03:19,631 --> 00:03:22,268 DMAプローブを動作する装置には 56 00:03:22,268 --> 00:03:25,005 パルサー/レシーバー(PR)オプションを備えた 57 00:03:25,005 --> 00:03:27,406 OmniScan探傷器およびFocus装置に 58 00:03:27,406 --> 00:03:30,343 搭載されている各種エレメントや 59 00:03:30,376 --> 00:03:33,880 同時励振エレメントを使った 送受信機能が必要です。 60 00:03:33,880 --> 00:03:36,615 標準または前世代のOmniScan探傷器を 61 00:03:36,615 --> 00:03:39,785 アップグレードすることも可能です。 62 00:03:39,785 --> 00:03:43,956 最新のPA2 OmniScan探傷器の特長は 63 00:03:43,956 --> 00:03:46,760 より広範な使用温度範囲、 64 00:03:46,760 --> 00:03:48,326 ファンレス設計、 65 00:03:48,326 --> 00:03:50,496 115Vのパルサー、 66 00:03:50,496 --> 00:03:51,965 ビデオフィルタリング、 67 00:03:51,965 --> 00:03:55,001 オーステナイト検査に必要な 68 00:03:55,001 --> 00:03:57,970 優れたSN比です。 69 00:03:57,970 --> 00:04:01,473 OmniScan標準ソフトウェアは DMAプローブに対応し、 70 00:04:01,473 --> 00:04:03,943 オリンパスSetup Builder またはTomoviewカリキュレーターの 71 00:04:03,943 --> 00:04:06,045 ローファイルのインポート、 72 00:04:06,078 --> 00:04:07,813 あるいはS-スキャン構成用に 73 00:04:07,813 --> 00:04:11,450 事前定義されたローファイルの ライブラリーを使って 74 00:04:11,450 --> 00:04:15,088 角度範囲と集束を取り込みます。 75 00:04:15,088 --> 00:04:17,823 UT最適化と校正機能は 76 00:04:17,823 --> 00:04:22,461 オーステナイト標準試験片、または パイプサンプルを使って行われます。 77 00:04:22,461 --> 00:04:25,865 検査対象となる材料の減衰と溶接べベルのサイズは 78 00:04:25,865 --> 00:04:29,235 検査のニーズに合ったラインスキャンと集束法で 79 00:04:29,235 --> 00:04:32,305 測定されます。 80 00:04:32,305 --> 00:04:34,840 あらゆる材料と溶接べベルの検出と 81 00:04:34,840 --> 00:04:38,511 サイジングの精度制限は、 82 00:04:38,511 --> 00:04:41,413 検出可能なプローブ周波数など さまざまな要因に依存し、 83 00:04:41,413 --> 00:04:44,183 同じ材料の溶接サンプルまたは標準試験片で 84 00:04:44,216 --> 00:04:48,220 試行錯誤を繰り返して測定されます。 85 00:04:48,253 --> 00:04:50,456 DMAプローブは、 86 00:04:50,456 --> 00:04:52,291 横波パルスエコーの検査が不可能な 87 00:04:52,291 --> 00:04:57,063 材料および溶接べベルで 使用することを推奨します。 88 00:04:57,063 --> 00:04:59,331 手動によるエンコード検査では 89 00:04:59,331 --> 00:05:02,101 単一のDMAプローブを使った チェーンスキャナーによって 90 00:05:02,101 --> 00:05:07,773 インコネルCRA溶接部の ラインスキャンで検査が行われます。 91 00:05:07,773 --> 00:05:09,675 欠陥が検出されると 92 00:05:09,675 --> 00:05:12,511 インデックス・ラスター・アームにより プローブが再配置され 93 00:05:12,511 --> 00:05:17,283 サイジングの最適化が行われます。 94 00:05:17,283 --> 00:05:19,485 2軸による機械化スキャナーでは 95 00:05:19,485 --> 00:05:23,021 CRA溶接部の検査が完全に自動化されており 96 00:05:23,021 --> 00:05:35,435 検出のための1軸ラインによるスキャンと 97 00:05:35,435 --> 00:05:43,476 欠陥サイジングと特性解析を強化するための ラスタースキャニングが行われます。 98 00:05:43,476 --> 00:05:47,613 OmniPCを使用すれば、 装置とコンピューターの両方で 99 00:05:47,613 --> 00:05:55,321 同じソフトウェア・インターフェイスを使って Omniscanデータを解析できます。 100 00:05:55,321 --> 00:05:59,425 ここでは、2MHzのA17 DMAプローブにより 101 00:05:59,425 --> 00:06:02,395 インコネル溶接部と母材において 102 00:06:02,395 --> 00:06:07,266 熱によって変化した領域の 疲労亀裂に関するIDが検出されます。 103 00:06:07,266 --> 00:06:09,801 亀裂の長さはC-スキャンに表示され、 104 00:06:09,801 --> 00:06:15,475 深さと高さは、A-スキャン、B-スキャン、 S-スキャンに表示されます。 105 00:06:15,475 --> 00:06:18,678 データの解析および収集にTomoviewを使用すると 106 00:06:18,678 --> 00:06:21,313 カスタム表示、 107 00:06:21,313 --> 00:06:23,416 C-スキャンの追加機能、 108 00:06:23,416 --> 00:06:26,085 さらに複数のグループやデータファイルを 109 00:06:26,085 --> 00:06:40,800 同時にまとめて解析することが可能です。 110 00:06:40,800 --> 00:06:44,770 ソフトウェアや装置の仕様以外にも 111 00:06:44,770 --> 00:06:48,306 こうしたプローブとウエッジの技術により 112 00:06:48,306 --> 00:06:52,211 より強化された オーステナイト溶接検査が実現できます。 113 00:06:52,211 --> 00:06:55,181 デュアル・マトリックス・アレイ (DMA)プローブは、 114 00:06:55,181 --> 00:06:58,451 OmniScan探傷器の可能性と能力を広げ、 115 00:06:58,451 --> 00:07:01,220 標準的な製品を使用した 検査レベルをアップさせる 116 00:07:01,220 --> 00:07:05,258 もう一つのソリューションです。 117 00:07:05,258 --> 00:07:08,895 デュアル・マトリックス・アレイ (DMA)プローブと 118 00:07:08,895 --> 00:07:11,096 オーステナイト溶接部探傷の詳細は 119 00:07:11,096 --> 00:07:13,131 お近くのオリンパスまでお問い合わせください。 120 00:07:13,131 --> 00:07:24,743 または下記のウエブサイトをご覧ください。 www.olympus-ims.com