超音波カプラントは、実質的に全ての接触試験のアプリケーションに使用され、トランスデューサーと試験片の間の音のエネルギーの伝達を容易にします。カプラントは、粘着性があって毒性のない液体、ジェルまたはペースト状です。非破壊試験に一般的に使用される超音波周波数における音のエネルギーは、空気中を伝播しないため、それらを使用することが必要となります。減衰効果は別としても、空気はトランスジューサーのウエアープレートと試験材料との音響インピーダンスは、大きく異なる為、トランスデューサーと試験片の間の極薄い空隙でさえ効率の良い音響エネルギーの伝播を妨げ、一般的な試験を不可能にします。 多くの用途において、自動車用オイル、グリース等の一般的な物、そしてヘア用ジェルのような商品でさえ超音波溶カプラントとして使用することが可能です。しかし、高温および直接入射する横波試験における最良の結果を得るためには特別に調合されたカプラントを使用する必要があり、特に原子力業界における試験では、ハロゲンと硫黄分が制限され文書化されています。超音波用カプラントのオリンパスNDT製品ラインアップには、各アプリケーションに最適な数種の製品があり、以下にそれぞれの説明を掲載します。 カプラントB - グリセリン グリセリンは、よく使用されるカプラントです。グリセリンの長所は、粘性が高く、高い音響インピーダンスを有し、粗い表面や高い減衰性のある材料により有効であるカプラントです。グリセリンの音響インピーダンスは2.42 x 105 gm-cm2/sec(対して、ポリピレングリコールは1.61で、自動車用オイルは1.5、水は1.48)です。グリセリンの音響インピーダンスはプラスティックのそれに近似し、他の汎用接続媒質よりも金属のそれに近く、トランスデューサーと試験片の間のより効率的な音の伝播を可能とします。
グリセリン使用の短所は、試験片の表面から除去しにくいことです。そのため摩擦や大気中の水を含有することで、金属の種類によっては錆や腐食を触発する可能性があります。除去しないと、カビやコケの繁殖を促すこともあります。 その良好な音響特性からグリセリンが多くの場合鋳鉄の試験に推奨される一方で、使用後の洗浄に注意をしてください。この腐食効果はプラスティック、グラスファイバーまたは複合材料には発生せず、それらの材料には自由に使用することが可能です。グリセリンを使用する最大推奨温度は90°C(200°F)です。 カプラントG - 高度温度用カプラント カプラントGは、毒性のない化学的に腐食性のないジェルです。室温から、約315°C(600°F)までの温度で使用されます。
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