Inspection & Measurement Systems

用途/事例

アプリケーションノート

OmniScan PAによるパイプ溶接部の検査

用途の概要

石油・ガス産業では数えられないほどの配管が使用されています。これらの溶接部には圧力がかかり毒性物質も含まれているため、製造時からその耐用寿命に至るまで継続的に点検・監視を行う必要があります。これには磁粉探傷検査法が頻繁に用いられますが、この手法で検査できるのは表面欠陥や開口欠陥に限られます。X線検査も行われていますが、時間がかかるうえに検査現場周囲にセーフティゾーンが必要となります。

これらのことから、OmniScanフェイズドアレイ探傷器、手動スキャナー、64素子のアレイプローブを用いた超音波検査法には、検査精度の高さ、画像による可視化、検査速度、安全性といった大きなメリットがあると言えます。

一般的な検査要件
• 外径5~152cm(2~60インチ)のチューブまたはパイプ
• 5~25ミリの肉厚
• ポータブル機器
• ASMEコード準拠

欠陥の種類
• ひび割れ
• 融合不良
• 溶込不良
• ポロシティ
• アンダーカット
• スラグ巻込

ソリューションの概要
• エンコーダー搭載の手動スキャナーを使用した円周検査
• 溶接部一周を直線的にスキャン。溶接線の両側にプローブを配置し、60度の斜角リニアスキャン後、70度の斜角リニアスキャンに切り替え
• 平面Cスキャン、側面Bスキャン、セクタースキャン(Sスキャン)のリアルタイム画像化
• OmniScanによるリアルタイム解析
• TomoViewソフトウェアによるオフライン解析

本ソリューションの利点
• 検査が速い
• 機器の携帯が可能
• エンコード化された直線的なスキャン
• フェイズドアレイプローブからの電子スキャンにより、正確な欠陥の位置・大きさの特性確認が可能



必要な機器
OmniScan PA超音波データ収集ユニット(溶接パッケージ)
• 55度のSWウェッジ搭載の5 MHz 64素子プローブ
• スキャナー
• カプリングシステム
• 高度解析用TomoViewソフトウェア

検査方法

ASMEコード準拠の検査を行うには、性能実証が必要です。

溶接部つまり熱影響部(HAZ)の近くで垂直ビームを使って、フェイズドアレイプローブからの超音波ビームが適切に溶接部に透過していることを確認します。この垂直ビームによるスキャンは、クラッド鋼などの剥離検出にも使用されます。

1度目の検査は、60度横波(SW)の電子リニアスキャンで溶接部の全断面に対して直線的にプローブ走査が行われます。続いて2度目の検査では70度横波(SW)の電子リニアスキャンに切り替えて同様のプローブ走査を行います。この検査は溶接線の両サイドから実行されます

一次データ解析は各スキャン実行後に OmniScan 上で行われます。兆候があった場合は、TomoView にファイルをインポートして、欠陥の大きさと特徴の確認を行います。

この用途に使用される製品

OmniScan MX PA

OmniScan PAでは手動・自動のフェイズドアレイ検査を行うことができます。多彩な機能を搭載したAスキャン、Bスキャン、Sスキャン、Cスキャン表示とリアルタイムのデータ処理が可能です。16:128(同時制御振動素子数:駆動可能素子数)、さらに16:16M(Mは、マニュアル検査用モジュールを意味する)、16:64M、32:32、32:128のモジュールと組み合わせ可能です。

OmniScan MX2NEW

タッチスクリーンインターフェースを装備したOmniScan MX2フェイズドアレイ探傷器は、パワフルなソフトウエア機能を備えており、検査効率向上を実現します。迅速なセットアップ、繰り返し行われる検査設定の保存・呼び出し、レポート作成機能を備え、マニュアル検査とAUT(自動超音波探傷)の両方で優れたパフォーマンスを発揮します。既存のフェイズドアレイモジュールと互換性があります。

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