1 00:00:11,176 --> 00:00:12,911 このビデオでは、鋳造部品を検査するために 2 00:00:12,911 --> 00:00:14,813 鋳造業で一般的に採用されている 3 00:00:14,813 --> 00:00:18,751 非破壊検査をいくつかご紹介します。 4 00:00:18,751 --> 00:00:22,321 最初にこのビデオのテーマである 鋳造部品について説明します。 5 00:00:22,321 --> 00:00:25,058 鋳造部品は、自動車部品、重機や 6 00:00:25,058 --> 00:00:27,593 複雑形状の構造物の部品などで 7 00:00:27,593 --> 00:00:29,661 使用されています。 8 00:00:29,661 --> 00:00:31,731 材料として、アルミニウム、鉄、鋼がありますが、 9 00:00:31,731 --> 00:00:36,235 それ以外の金属も含まれる場合があります。 10 00:00:36,235 --> 00:00:38,371 鋳造部品は、鋳鉄を溶融させて 11 00:00:38,371 --> 00:00:40,906 砂型の鋳型に流し込んで鋳造されます。 12 00:00:40,906 --> 00:00:43,141 その後、その鋳鉄を冷やして固化し、 13 00:00:43,141 --> 00:00:45,311 部品を形成します。 14 00:00:45,311 --> 00:00:48,146 この鋳造工程により、通常、 15 00:00:48,146 --> 00:00:51,350 部品の表面は粗く、粒子が大きい 16 00:00:51,350 --> 00:00:53,018 結晶が見られ、 17 00:00:53,018 --> 00:00:56,690 内部欠陥が検出される場合があります。 18 00:00:56,690 --> 00:00:58,458 こうした鋳造部品に対応する 19 00:00:58,458 --> 00:01:00,793 非破壊検査方法が 20 00:01:00,793 --> 00:01:02,528 複数あります。 21 00:01:02,528 --> 00:01:05,398 表面欠陥を検出する渦流探傷検査、 22 00:01:05,398 --> 00:01:07,466 厚さや、気孔、ボイド、 23 00:01:07,466 --> 00:01:12,405 黒鉛球状化を測定する、超音波検査などです。 24 00:01:12,405 --> 00:01:14,506 まず、超音波探傷器の 25 00:01:14,506 --> 00:01:18,545 EPOCH 650を使用した、 気孔とボイドの検出を説明します。 26 00:01:18,545 --> 00:01:20,946 内部の気孔とボイドは 27 00:01:20,946 --> 00:01:24,550 一般的に、鋳造部品内の中央部に発生します。 28 00:01:24,550 --> 00:01:27,086 中央部は、外側と比べて金属の温度を下げるのに、 29 00:01:27,086 --> 00:01:29,755 より時間が掛かります。 30 00:01:29,755 --> 00:01:31,623 粗い外側表面と 31 00:01:31,656 --> 00:01:33,325 鋳造部品の散乱効果のため、 32 00:01:33,325 --> 00:01:35,728 探傷には、CHC706-RMなど 33 00:01:35,728 --> 00:01:40,400 低周波数の二振動子型探触子を使用します。 34 00:01:40,400 --> 00:01:42,135 デュアルケーブルを使用して 35 00:01:42,135 --> 00:01:44,403 EPOCH 650に接続します。 36 00:01:44,403 --> 00:01:46,405 パルスを上げることにより、 37 00:01:46,405 --> 00:01:49,641 試験体への音の浸透を上げることができます。 38 00:01:49,641 --> 00:01:51,343 ライブA-スキャン表示で、 39 00:01:51,343 --> 00:01:52,978 底面エコーの前に、 40 00:01:52,978 --> 00:01:56,048 製造時にできた欠陥エコーを検出できます。 41 00:01:56,048 --> 00:01:59,685 欠陥の大きさに比例して 振幅エコーも大きくなります。 42 00:01:59,685 --> 00:02:02,521 承認/拒否条件を設定するために、 43 00:02:02,521 --> 00:02:04,390 場合によっては、 44 00:02:04,390 --> 00:02:06,793 DACやDGSなどの 45 00:02:06,793 --> 00:02:08,861 欠陥サイジング方法を、 46 00:02:08,861 --> 00:02:14,266 バックウォール・アッテネーターのような ソフトウェア・オプションとともに使用します。 47 00:02:14,266 --> 00:02:16,970 次は、黒鉛球状化の検査例です。 48 00:02:16,970 --> 00:02:18,705 黒鉛球状化は、音速測定ができれば 49 00:02:18,705 --> 00:02:21,273 どの装置でも検査できます。 50 00:02:21,273 --> 00:02:24,610 使用できる装置には、 51 00:02:24,610 --> 00:02:26,611 超音波探傷器、超音波厚さ計、 52 00:02:26,611 --> 00:02:29,181 パルサー/レシーバーシステムがあります。 53 00:02:29,181 --> 00:02:31,550 鋳鉄に黒鉛を追加する方法は、 54 00:02:31,550 --> 00:02:35,755 材料における機械的性質を 強化するために行われます。 55 00:02:35,755 --> 00:02:37,990 炭素が片状黒鉛として存在する際は、 56 00:02:37,990 --> 00:02:41,060 ねずみ鋳鉄が生じます。 57 00:02:41,060 --> 00:02:43,863 ねずみ鋳鉄の特性は硬さと脆性です。 58 00:02:43,863 --> 00:02:46,265 片状黒鉛よりも理想的な黒鉛の構造は、 59 00:02:46,265 --> 00:02:48,300 軟らかく展延性があり、 60 00:02:48,300 --> 00:02:51,403 可鍛性をもたらす球状です。 61 00:02:51,403 --> 00:02:54,906 これは球状黒鉛鋳鉄として知られています。 62 00:02:54,906 --> 00:02:56,876 材料内の超音波の音速を測定し、 63 00:02:56,876 --> 00:02:59,811 黒鉛の球状化を確認できます。 64 00:02:59,811 --> 00:03:03,081 各物質の音速は全て異なり、 65 00:03:03,081 --> 00:03:04,783 音速を正しく測定するには、 66 00:03:04,783 --> 00:03:06,720 検査材料の実際の厚さを 67 00:03:06,720 --> 00:03:08,488 調べることが重要です。 68 00:03:08,488 --> 00:03:10,390 試験では、大幅に減衰させた 69 00:03:10,390 --> 00:03:13,091 一振動子型探触子を使用して 70 00:03:13,091 --> 00:03:15,295 浸透と精度を確認します。 71 00:03:15,295 --> 00:03:17,730 必要に応じて、パルスを上げ、 72 00:03:17,730 --> 00:03:20,166 十分な浸透を確保します。 73 00:03:20,166 --> 00:03:22,135 いったん底面エコーが正しく表示されたら、 74 00:03:22,135 --> 00:03:24,203 厚さに基づいて材料の音速を計算し、 75 00:03:24,203 --> 00:03:25,838 その音速が 76 00:03:25,838 --> 00:03:28,741 適切であることを確認します。 77 00:03:28,741 --> 00:03:30,176 これにより、 78 00:03:30,176 --> 00:03:32,211 微細構造が均等であり、適した黒鉛を 79 00:03:32,211 --> 00:03:35,615 含有しているかが確認できます。 80 00:03:35,615 --> 00:03:38,116 以上、オリンパス製品で検査できる 81 00:03:38,116 --> 00:03:40,753 鋳造工程の一部をご紹介しました。 82 00:03:40,753 --> 00:03:42,821 詳細については、 83 00:03:42,821 --> 00:03:44,856 お近くのオリンパスまでお問い合わせください。 84 00:03:44,856 --> 00:03:51,898 または、弊社のウェブサイトをご覧ください。 www.olympus-ims.com